First Love. １【白】 (ページ18)

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１８. ページ18

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カラオケからの帰り道

　
　

初めて自分の中に生まれた感情を
上手く整理できず混乱していた

　

　

　

　
これを好きって言っていいの？

　

だってまだ名前さえ知らない人なのに
そんな事ある？

　

　
それって何かすごいチャラい奴みたいじゃん

　
はぁ…、
難しいな

　

　

　
　

　
溜め息をつきながら玄関のドアを開けると
ちょうどママが廊下にいた

　

　

　

　

　

「おかえり～」

　
　
『ただいま』

　
　

　

　
僕が朝あんなに突き放した態度を取ったのに
ママは普通

　

　

　
　

ママは大人だもんな、当たり前か

　

　

　

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明日は休みだけど
今日に限っては夜更かしする気分じゃない

お風呂も適当に済ませて、もう寝ちゃお

　

　

　

昨日はずっとチェックしてたスマホも
どうしてだか今はあんまり見たくない

　

連絡が来るかな、というワクワクより
もしこのまま来なかったら、という怖さのほうが勝っているんだ

　

　

　

　
それはこの気持ちに気付いてしまったからなのかもしれない

　
　

　

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次の日の朝、エアコンのタイマーが切れた暑さのせいで
予定もないのに早く目が覚めてしまった

　

　
　

一晩寝て、気持ちを切り替えられた僕は
昨日よりも少し晴れやかな気持ちだった

　

　

　

我ながら単純だ(笑)

　

　

　

　

　

帰ってからカバンに入れたまんま
１度も見ていないスマホを取り出して確認してみる

　

新しい通知を見つけアプリを開くと
グループメッセージのめめとこうじくんのやりとり

　

　

　

　
それと、

　

　

　
知らない名前の人からのメッセージが入っていた

　

　

　

　

　

もしかして…、

　
　

　

Aこんばんは。駅でお手紙を頂いた高橋Aです。連絡遅くなってしまってごめんね。

　
　

　

　

　

　

やっぱりあのお姉さんからだっ！！

　

　

　
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