16.◎ ページ16
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数日前に出会った男子高校生からお手紙を貰った
正直かなり戸惑っている
『腹へった〜、
A、何?その顔。
あ、女子の日?』
休憩室に入ってきて早々
人の顔を見てデリカシーの無いことを言ったのは同期の翔太
「違う」
『じゃあ昼飯買う金なくて腹ペコ?』
「違う」
『じゃあ、なんだよ』
そう言う彼に
あの高校生と駅で出会い、何故かお手紙を貰った
その一連の流れを話してみた
『うーわっ、
お前何お節介オバサンみたいなこと言ってんの?』
「オバサン言うな、そしたらあんたもオジサンだろ」
『てか、何で注意して手紙貰うわけ?』
「知らないよ」
あーあ、この男に話した私が間違ってたか
『見せてよその手紙』
「あ、うん」
紙パックの野菜ジュースを飲んでいる彼に
白い封筒を渡した
『……え、なにこれガチじゃん』
手紙を読んでそう言った翔太
「ガチってなにが」
全く、若い女子社員とばっか喋ってるから
そんな言葉ばっかり使って
『これラブレターじゃん』
「は?どこが
あのね、これ高校生から貰ったの」
『だって連絡して、って書いてあるよ』
そうなの、
そこについて悩んでるんだよね
「したほうがいいと思う?」
『してみれば?』
翔太は買ってきた牛丼を食べながら適当に返してきた
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作者名:りん | 作成日時:2021年8月18日 3時