First Love. １【白】 (ページ13)

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１３. ページ13

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『あー、ずっと歌ってたらお腹すいた～』

　

　

　

　

順番に歌ってだけど、途中からこうじくんのライブみたいになってて
めめと２人で観客ごっこしてたらムダに疲れた(笑)

　

　

　

　

　
「まだまだ歌うで～！
　次はなぁ、」

　
　
「なんか飯頼も」

　
『僕も～』

　

　
気付けば18時を回っていて
お腹すくのは当たり前の時間

　

　
「じゃあ休憩タイムや！
　俺はもうここで夕飯にしよかな～」

　

　

　

　
マイクを置いてメニュー表を拡げたこうじくん

　

　

　
『そうだね』

　

　

僕もママにご飯いらないよ、とメッセージを送って
スマホをカバンに戻した

　
　

　

　

　
新しい通知がなかった事は気付いていたけど
今は考えたくない

　

　

　

　

　

　
フードが美味しいって有名なお店だから
みんなで食べるしってことでものすごい量を頼んでみた

　

　

　
　

　
「そいえばまだ連絡来ないん？」

　

こうじくんはチャーハンを皿ごと抱えながらそう聞いてきた

　

　

　

　

『まだって何が？』

　

　

　
ふと出た言葉は
自分でも分かるくらいにすごく嫌な言い方

　

　

　

　
「なにって…、」

　

　

　

　

わかってる、
こうじくんは悪くないしただ普通に聞いてくれただけ

　

それでも今の僕には全部イラッとくる要因になってしまって
僕ってこんなに嫌な性格してた？って悲しくもなった
　

　

　

　

　

　

「昨日の今日だしまだわかんないでしょ」

　

微妙な空気の中、めめは余裕そうに言った

　

　

　

「その人OLさん？」
　
　
　
『え、わかんないけどそうっぽい…かな多分』

　

　

　
服装見る限りでは、スーツではないけど少しきっちりしたような
よくドラマとかで見る
オフィス街にいる女の人の服みたいな感じだった気がする

　

　

　

「今日金曜だし、来るとしたら夜か、明日とかかもしんないな
　ま、それも予定次第だけど」

　

　

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