甘党彼氏は彼女にも甘い.１【黄】 (ページ11)

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『Aさ～ん』

「あ、渡辺さん！いらっしゃいませ」

　

　
　

　

　

今日もあの美容男子が御来店

　

　

『あの化粧水、めっっちゃ良いです！』

「わぁ～！それは良かったです
　今日はなにか気になるものありますか？」

『んー、あのクリームも使ったことあるしなぁ
　オススメはあります？』

「そうですねぇ～、渡辺さんすごく詳しいので(笑)

　…あ！もうすぐ発売するもので
　こちらなんかどうですか？

　導入化粧水なんですけど、今使ってるスキンケアにも
　プラスしてお使いいただけますよ」

『良い！それいいですね！』

　

　

　

美容のこと話す渡辺さん
すごく目がキラキラしてる(笑)

　

　

　

　

これだけ喜ばれると勧めがいがあるよね

　

　

　

　

「今日はお時間あります？

　もしよければマッサージのあとこちらも使って
　いつものスキンケアまでしてみましょうか？」

『え！いいんですか？！』

　

　

　

　

っしゃあ！っと小声で喜ぶ渡辺さん

　

　
可愛い(笑)
本当に美容好きなんですね

　

　
美容好きな方だからこそ
こっちも真剣に取り組まなくちゃ！と気を引き締め
マッサージの準備を始めた

　

　

　

　

　

「それでは今からはじめますね」

　

『は～い』

　

　
　

　

　

アロマが焚かれたスペースでマッサージを始める

　

　

「渡辺さん、ほんとお肌モチモチですね」

『ほんとですか？嬉しいなぁ～…』
　

「眠かったら寝ちゃっても大丈夫ですよ(笑)」

　
　

　
　

マッサージ中に寝てしまうお客さんはよくいるし、寧ろ多い

　

　

　

『いや、寝ないです
　せっかくAさんとお話しできるのにー

　でもめっちゃ気持ち～、寝そーう』

　

　

　
そう言いながら眠気と戦っている渡辺さんを見ていると
どこか照を思い出す

　

　
照にも家でマッサージしてあげると
『Aと話したい…
　でも寝ちゃうわやっぱこれ』
ってふにゃふにゃしながら言うから可愛いんだよね(笑)

そして、そろそろマッサージも終わり、という時だった

　

　

　

『あの、
　Aさん、彼氏いますか？』

　

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