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土日休みも終えて次の週。憂鬱な授業が始まる。でも今日は早く月曜日になれって思ってた。
だって、やっぱり気になるんだもん。
自分から連絡することなんてなかなか出来ない。でも"あの場所"に行く勇気ならある。
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お弁当の時間に
"あの場所"に行けばきっと先輩の姿はあるはず。
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結 「…おーい、A。聞いてるかー？」
あ 「聞いてるよー。」
結 「嘘おっしゃい。全然聞いてないじゃん、箸止まってますけど？」
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『深澤先輩、！あれ、居ない…？』
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初めて、だった。深澤先輩があの場所に居ないなんて。化学室に姿を見せなかったことなんて…
たったそれだけのことなのに、何か用があっただけかもしれないのに、何を落胆しているのか。
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紗南さん、というワードが出た時少しもやっとしたのだったり、今日化学室に先輩が居なくて少し寂しく思ったことも…
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私にとって深澤先輩って、一体なんなのだろう。
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結 「そんな元気のないAちゃんに！ねぇ、今日の放課後空いてる？」
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キラキラした瞳をした結衣が私の顔を覗き込んで言う。
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あ 「放課後？うん。空いてる、けど…」
結 「バスケの公開練習試合見に行かない？
深澤先輩の勇姿一緒に見届けよう！！」
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深澤、先輩。
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あ 「…行く、行きます！！」
結 「えっ！A絶対やだって言うと思った。笑ましてやあのチャラ澤先輩だよ？」
あ 「あっ、とバスケ好きなの…ただ単に試合とか見たいなーって。」
結 「そういうことね、じゃあ決定〜！！」
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深澤先輩、私が試合に見に来たら
驚いてくれたりするのかな。
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作者名：くろーばー。
| 作成日時：2021年8月16日 10時
