◆198:昨夜の出来事 ページ38
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それよりも、二宮の件がどうしても許せなかった。
ちゃんと話して仲直りする、が達成されたら、今までの鬱憤が見事に爆発した。
警戒心が弱く、いつもフワフワしていて、隙がありまくりなAをちょっと野放しにしていたらコレだ。
キスは浮気だ。だってキスだぜ？…いや想像もしたくねぇよ。俺以外の男があの唇に触れたなんてさ。
だから、キスまでされておいて、自分の隙の多さが仇となったにも関わらず、素直に非を認めようとしないAにちょっとイジワルした昨夜。
あー…楽しかった。久しぶりに抱けて、意地悪出来て。
そんな昨夜の情事を知らぬ間に思い出していたことに、相葉に指摘されるまで気付けなかったのはまずかった。
「何にもないよ、べつに」
咄嗟に口元を覆っていた手を離し、言葉通り何でもない素振りで相葉に言い返す。
「櫻井さんって意外と分かりやすいときありますよね」
「それはどういう意味かな？」
「昨日までちょっと機嫌悪そうだったのに、今日はすごい機嫌良い顔してますもん」
「…思い過ごしだろ」
「えー…そうっすか？絶対いいことあったでしょ！」
「だから何もないよ」
「彼女と仲直りしたとか？」
「ぶほっ！」
コイツやっぱり面倒臭いなぁ…なんて思っていたら、見事に図星を突かれ過剰に反応してしまった。
おいおい、何で分かるんだよ。相葉の鋭さが怖い。
「えっ！当たり！？」
「違う。ちょっと痰が絡まっただけだ」
「アハハ！何ですかその誤魔化し方！櫻井さんに彼女の一人や二人いるって分かってますよ俺」
「…えっ？」
サラッと口から出て来たその言葉に、思わず右隣の相葉を見たら、「え？まさかのいないんすか？彼女」とキョトンとしたその顔に、ほっと胸を撫で下ろした。
なんだ…焦った。まさか相葉にも気付かれていたのかと一瞬ドキッとした。
「仕事中に恋愛話はよろしくないからやめようか。一応うちの会社、社内恋愛禁止だから」
「えぇー！同性同士の恋愛話なら、ちょっとくらいよくないっすか？」
「俺は後輩と恋愛話をする趣味はない」
キッパリと言い放てば、ブスッと不服そうな表情を浮かべた相葉が「櫻井さん固いなぁ」と呟いた。
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妃紀(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます♪おそらく櫻井は好き過ぎて堪らない彼女に指一本触れさせたくないと思ってると思います(笑)6章も読んでくださると嬉しいですー！ (2019年10月22日 22時) (
レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - キスとハグだけ？私も翔さんと一緒で〜許せないかも(￣▽￣;)触られるだけでやっぱり嫌だ！私の愛も翔さん並に重いのかも(笑) (2019年10月19日 19時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - 結城さん» やっと！仲直りしてくれました〜！本当にすれ違いが酷くて、ここまで辿り着くのに時間がかかりましたね(笑)今後も楽しんで頂けるように頑張ります(*´ω｀) (2019年6月23日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - みかぽさん» みかぽさん！お久しぶりです！コメントありがとうございます♪やっと仲直りしてくれましたよ〜！イチャコラして欲しいですね(´艸｀*) 二宮くんの気持ちを考えると切ないですが、きっと誰か素敵な人が現れるはずです…！更新頑張りますね♪ (2019年6月23日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 仲直りきたー！ありがとうございます(;_;)この瞬間を待ってました(〃ω〃) (2019年5月21日 8時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2019年2月11日 21時
