178:懐かしさ ページ18
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「…ホントにモテないもん、私可愛くない」
「は？可愛いっていっつも俺言ってんだろ？それいい加減自覚しろ」
怒っているような口調なのに、それが嬉しくて頬が緩みそうになった。
本当は櫻井に“可愛い”って言って欲しくて、いつも強がっているのかもしれない。
そんな面倒臭い自分に今更気付いて、重たいのはやっぱり私の方だ、と改めて思った。
「できないよ、翔みたいに自分に自信持てない」
「っとにさ…お前は相変わらず悲観的だな。十分…ってかすっげぇ可愛いから自信持て」
「無理、持てない」
相当面倒臭い自分に笑ってしまいそうだ。私、確実に面倒臭い女だ。
真剣に櫻井が答えてくれるのが嬉しくて、かっこいい櫻井の隣に並ぶことが、いつも不安だから何度も言って欲しくなる。
「少なくともお前の周りの男はみんなお前のこと可愛いって思ってんだよ。俺にだけモテたら十分だろ、マジで俺にしかモテんなよ」
あなたの体温に包まれて、静かに繰り返される呼吸音を感じ、鼓膜を揺らす声を聴く。
自分が愛されていることを実感すると、今まで募った不安が次第に溶けていくんだ。
力強く身体を締め付けていた腕がスルリと解け、ぽん、と私の頭の上に優しく手を置いた櫻井。
その手がまた懐かしく感じて、胸の奥がくすぐったい。
ゆっくりと櫻井を見上げれば、大きな目と視線が交差した。
「でさ、俺のこと嫌いって言葉マジだっつったら殺すけど？」
相変わらず口調は荒々しい。表情も優しくない。
表向きの爽やかな男のカケラもない。威圧的だし、傲慢だ。
だけどそんな櫻井が好きで仕方ないんだ。そんな櫻井だから好きなんだ。
「嫌いなわけないじゃん！バカなほど好きに決まってるじゃん…」
「じゃあ嘘でも嫌いなんて言うな。ガチで嫌われたんじゃねーかって落ち込んだ数分前の俺を返せ」
そう言った櫻井が、私の頬を両手で包み込んで、荒っぽく唇を重ねてきた。
容赦ないキスだ。触れ合うだけじゃないキスに息苦しくなる。
久しぶりの櫻井からのキス。どうしようもないほどに愛しくて仕方なかった。
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妃紀(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます♪おそらく櫻井は好き過ぎて堪らない彼女に指一本触れさせたくないと思ってると思います(笑)6章も読んでくださると嬉しいですー！ (2019年10月22日 22時) (
レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - キスとハグだけ？私も翔さんと一緒で〜許せないかも(￣▽￣;)触られるだけでやっぱり嫌だ！私の愛も翔さん並に重いのかも(笑) (2019年10月19日 19時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - 結城さん» やっと！仲直りしてくれました〜！本当にすれ違いが酷くて、ここまで辿り着くのに時間がかかりましたね(笑)今後も楽しんで頂けるように頑張ります(*´ω｀) (2019年6月23日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - みかぽさん» みかぽさん！お久しぶりです！コメントありがとうございます♪やっと仲直りしてくれましたよ〜！イチャコラして欲しいですね(´艸｀*) 二宮くんの気持ちを考えると切ないですが、きっと誰か素敵な人が現れるはずです…！更新頑張りますね♪ (2019年6月23日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 仲直りきたー！ありがとうございます(;_;)この瞬間を待ってました(〃ω〃) (2019年5月21日 8時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2019年2月11日 21時
