166:ネーミングの裏側 ページ6
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受け取ったタバコを口に挟み、ライターで火をつけて、ゆっくりと吸い込んだ。
初めて吸う大野先輩のタバコ。
大野先輩は私が本当はタバコがそこまで好きじゃないってことを知らない。
大野先輩を好きだったときはそんなこと死んでも言えない、と思っていたけれど、今は別に隠す必要はない気がする。
だけど完全にそのことを打ち明けるタイミングを逃してしまった。
櫻井と付き合い始めてからも、止めずにずっと吸い続けていたし。
私がタバコを好んで吸っているわけじゃない、とは普通思わないだろう。
「どう？」
私の反応を窺うように問い掛けて来たその言葉に、「なんか、スーッとします」と答えた。
メンソール、というぐらいだから爽快感がある。
「翔ちゃんのより全然吸いやすいでしょ？(笑)」
「はい。確かに吸いやすいかも」
「ラキスト辛すぎない？あれを好む翔ちゃんが分かんねぇもん」
「私もあれは苦くて嫌いです」
「だよねぇ」
私と目を合わせ、んははって笑ったあと、タバコの灰を落とす大野先輩。
私も同じように伸びた灰をヒラリと落とす。
「でも“天国に一番近いタバコ”ってネーミング、翔ちゃんっぽくない？」
「あー…確かに、ぽいです！(笑)」
「発がん率が高いからって理由なのに、なんつーか魅惑的なネーミングでさ、気取ってんだけど、ホントはそうじゃないってとこ。なんか翔ちゃんのことみたいだって思うんだよね」
ふう、と煙を吐き出しながら、可笑しそうにそう口にする大野先輩を横から見る。
「翔ちゃんはかっこつけてるだけで、ホントはぶきっちょだし、器用じゃないもん」
「前にも大野先輩はそう言ってましたけど、やっぱり私には櫻井くんは完璧に見えます」
「ふふ、あのね、Aちゃんにかっこ悪いところ見せたくないから隠してるだけ！翔ちゃんをあんまり過信しない方がいい！そりゃ顔はいいけど、性格はそうでもねぇよ？」
こんなこと言うと怒られっかなぁ俺、と大野先輩は悪戯に笑った。
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妃紀(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます♪おそらく櫻井は好き過ぎて堪らない彼女に指一本触れさせたくないと思ってると思います(笑)6章も読んでくださると嬉しいですー！ (2019年10月22日 22時) (
レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - キスとハグだけ？私も翔さんと一緒で〜許せないかも(￣▽￣;)触られるだけでやっぱり嫌だ！私の愛も翔さん並に重いのかも(笑) (2019年10月19日 19時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - 結城さん» やっと！仲直りしてくれました〜！本当にすれ違いが酷くて、ここまで辿り着くのに時間がかかりましたね(笑)今後も楽しんで頂けるように頑張ります(*´ω｀) (2019年6月23日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
妃紀(プロフ) - みかぽさん» みかぽさん！お久しぶりです！コメントありがとうございます♪やっと仲直りしてくれましたよ〜！イチャコラして欲しいですね(´艸｀*) 二宮くんの気持ちを考えると切ないですが、きっと誰か素敵な人が現れるはずです…！更新頑張りますね♪ (2019年6月23日 23時) (レス) id: ad41dd4440 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 仲直りきたー！ありがとうございます(;_;)この瞬間を待ってました(〃ω〃) (2019年5月21日 8時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2019年2月11日 21時
