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一悶着あった数日後。
俺の体調は、万全とまではいかないが、大分よくなった。
仕事も、体調不良を理由にヘリも、オペも抜いて貰った。
内科の問診を手伝って、看護師を手伝った。
蝉とは変わらず。という感じ。
「名取!第3オペ室集合!手伝って!」
いつも通り沢山人が運ばれてくるが、今日はいつも以上運ばれているらしい。
「すぐ行きまーす」



第三オペ室に着いた。
歩いている時に感じた気だるさは、だんだん無視できないものになってきた。
少しだけ膨らんだお腹。
男性はあまり膨らまないと、医者に言われた。
俺も、フェローなりに医者だけど。
「…っ、痛くない。大丈夫。」
自分に言い聞かせて、第三オペ室に入った。
「遅い、早く入って!」
「…っあ、痛、」
本格的な痛さが、俺を襲った。
冴島さん、あの時こんな痛かったんだ。
いや、もっと?
「痛い、う、あ..嫌、痛くない、痛くな…あぅ、、」
異変に気がついた緋山先生が、白石先生と交代してこっちにきてくれた。


うずくまることもできなくなって床に横たわる俺の腹に触れた。
「痛い、痛いよ…!」
痛いと叫ぶことしかできない。
涙がボロボロと零れる。
汗で額に張り付く前髪が鬱陶しい。

聴診器を腹にあてられているのはわかっている。
動いたらうまく聞こえないのも、知っている。
痛みで、身を捩ることしかできない。
「灰谷!」
緋山先生の声が遠ざかる。
意識を失ってしまえれば楽なのに。
痛みで、戻ってくる意識。
「痛い、痛い」
赤ちゃんは、大丈夫だろうか。
痛みですっかり、頭から抜け落ちていた。

いつまでたってもトロイ灰谷は、痛み止の点滴を持ってくるのにも時間がかかるらしい。
「早く、、、、しろよ…痛い..」

やっと灰谷が点滴を持ってきて、針が腕に刺された。
やっとだ…。
薬があるという安心感で意識が薄れ、俺がストレッチャーに移動させられた時、俺の意識はなくなっていた。

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0131&0326LOVE - 更新頑張ってください!!とても楽しく見させてもらってます!!更新してくださるの楽しみに待ってます!! (2020年3月8日 21時) (レス) id: 0f6d278708 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みすず | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年10月10日 18時

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