私の天使君 (ページ9)

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目的ページ9

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｢るり、女の子呼んでるーーーてかあの子めっちゃおっぱいデカい｣

『だるいから散って』

私を呼んでる子は全く知らない子

喧嘩は興味無いし、友達になりたいとかだったら今いる女友達で充分だから無理だし、…

あ、ひーちゃんに近付くなとかだったらどうしよう

お前らの分際でよく言えるねって笑っちゃうかも

｢瑠璃川さん … ちょっと来てくれない？すぐ終わる｣

『んも～何？』

｢A行ってきたら？なんか話したそうにしてるし｣

ひーちゃんがそう言うなら … はあ、面倒臭いことになりませんように

貴重なひーちゃんとの時間を削るんだから

…

…

…

『 … で、何？』

｢えっと … あの～｣

は？呼び出しといて何なの、この女

まず学年も名前も知らないんだけど、名乗れよ
さっきからウジウジしてばっかりで話さないし

何の為に呼んだの？謎過ぎる

『用なら呼び出さないでもらえる？普通にだるいよ』

｢いや、用はあって … その｣

この女、私に絶対用なんてない

そうなると、本当の目的は …

『ねえ、今ここで全部吐いたら何もしないであげる』

｢ひ … ッ｣

女の前髪をグッと掴んで無理矢理目を合わせる、あ～あもう泣きそうになっちゃって可哀想

｢と、友達が岩本くんのことが好きで … それで瑠璃川さんと岩本くんを離すことを頼まれて … だから、その｣

『 … そっかそっか、話してくれてありがとねえ』

教室に鈍い音が響く

｢い＂っ … たい｣

私は怒るのが下手なの

すぐ頭に血が上って真っ赤になって、言葉より先に手が出ちゃう