私の天使君 (ページ24)

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屋上ページ24

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気付いたらひーちゃんの肩を枕にして寝てたみたいで、ツンツンとほっぺを突かれて目を覚ました

『え？戻って来たの？』

｢うん、行きたい所ここにあるから｣

そう言って連れてこられたのは数時間前までいた場所だった

学校なんて普段行かなきゃいけない場所なのになんで？
忘れ物でもした？

｢この時間だし警備員だけか、多分｣

『てか開いてる？』

門をよじ登って学校に入ったけど門も閉まってるってことは普通に考えてもう開いてないんじゃ … ？

｢ラッキー｣

『え、まじ？』

閉め忘れか、まだ見回りが終わってないのか１つだけ鍵が開いたドアがありそこから校内に入った

けど夜の学校は海よりも不気味に感じてこないだ見てたホラー映画みたいで余計怖かった

ひーちゃんにこれでもかってくらいくっついて半分目を瞑りながら着いて行く

『ひーちゃんどこ行くの？』

｢屋上｣

『なんで？』

｢遠くに行くから｣

… ひーちゃんの言ってることがなんとなくだけど分かってしまった、だけどまだ分からないフリをする

『てか夜の学校まじで怖過ぎない？』

｢なんかA守らなきゃっていう気持ちでいっぱいいっぱいだわ｣

『え～ひーちゃんカッコイイ』

誰にもバレないように階段を上って行く

携帯の光で足元を照らして転けないように、離れないようにギュッと抱き着いて

重たいドアを開けた

｢はあ、… 着いた｣

『ちょっとだけ寒いね』

なんだかイケナイことをしてるみたいで楽しい

こんな夜に学校に勝手に入って屋上に来て、ゴロンと寝転がりながら空を見上げる

｢俺達がはじめて会った場所｣

月に照らされるひーちゃんはとっても綺麗で、太陽の光よりも月の光が似合うことをはじめて知った