声 ページ3
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「… 、A、A」
天使の声がする
優しく髪を撫でられる … そんなんされたらもっと気持ち良くなっちゃって夢の中から抜け出せなくなるじゃん
「おーーーい!るり!!」
『 … うっさい、じゅったん』
「先生困らせてんじゃねえよ」
じゅったんこと田中樹は同中でそこそこ仲の良い友達で、なんでか知らないけどひーちゃんのことを先生と呼んでいる
『ひーちゃんあったかくて眠くなっちゃう』
「このまま抱っこして帰る?」
「先生、流石に甘やかし過ぎ」
『筋肉マッチョ … 』
ひーちゃんの膝の上は落ち着く
首筋から香る香水もいい匂いで大好き
大好き過ぎて、ついつい食べちゃうの
「こら、痛いよ」
『ひーちゃん美味しそうなんだもん』
「じゃあ、俺も食べていいってことだよな」
そう言うとひーちゃんは私の首筋に顔を埋めてやわやわと甘噛みする
かわいいね、ひーちゃん
ひーちゃんになら食べられてもいいのに、ひーちゃんは痛くしない
「じゅり〜マック」
「しょっぴー遅せえ!」
「うわ、またやってんの」
しょっぴーこと渡辺翔太、こちらも同中でそこそこ仲の良い友達
大体この2人の周りには女の子が大量にいる
お願いだから、ひーちゃんには近付くなよといつも睨みを利かせるんだけど
そんな私を見てひーちゃんは嬉しそうにニコニコするの
「家でシろよ」
『性病野郎達は早く帰りな』
「 「ちげえわ!!!」 」
そう言って女の子達を連れて帰ってった
騒がしい奴らが帰れば教室には私とひーちゃんだけで
『ひーちゃん、なんでそんなムッてしてるの』
「Aは俺のでしょ?」
『そうだよ』
この天使君は酷く心配性で寂しがり屋さん
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作者名:紅 | 作成日時:2021年5月16日 2時