同じ地獄の中で (ページ19)

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満足ページ19

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『先生の車 …』

駐車場にはまだ先生の車があって、校舎の外から物理準備室に電気がついてるのが確認できた

先生、先生、先生

愛もない、ただただ肌を重ねるだけの行為
だけど今はそれが欲しくてたまらない

何かに満たされてないと不安でしかない

その気持ちは止められなくて脚がまた校舎へと動く
はやく先生の元に行きたい、その一心で脚を動かした

…

…

…

『先生！』

勢いよくドアを開けると先生は肩をビクッと震わせ驚いた

｢うわっ！びっくりしたあ …、どうしたの雨月さん｣

慣れた手つきで鍵を閉める

いつもピシッと着られたスーツはネクタイを緩ませ、前のボタンも外していて、普段しない眼鏡をしていた

あ … 先生って普段はこんな感じなのかなって考えたりもした

『先生、抱いてください』

｢なに急に｣

先生は私を拒んだりしない

半笑いで眼鏡を取り、真っ黒なカーテンを閉める

そして私に近付くと荒いキスじゃなく先生の細くて長い指が突き出された

｢指、舐めて｣

本来必要のない指を舐めるという行為になんの意味があるのか全く分からない

恐る恐る口を開け、先生の指を咥える

｢いい子だね｣

変だ、先生が甘ったるい
上顎や頬の裏の粘膜を触られるとビクビクと身体が震え、頭がボーッとする

｢気持ちいいの？｣

あつくなった舌を指で撫でられると口の端からだらしなく唾液が零れる

｢厭らしいね｣

指を引き抜かれ零れた唾液を掬うようにそこからキスをする

私の唾液でぐぢゅぐぢゅになった指は下に降りていき私の１番弱いところを刺激する

気持ちいい

ここに愛は存在しないと分かっていてもどこか救われてるような気がして体も心が満たされてしまう