cassette tape ページ9
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魔法が解けたかのように僕の身体は日々自由を失い始めていた
家の中を移動するにも一苦労
そろそろ家の中に車椅子用のスロープを入れたり手すりをつけたりリフォームしなくちゃいけないのが現実味を帯びてきて
「今の家だとちょっと狭くて引っ越そうかなって思ってるんだよねー」
ジ「マジで。俺んちおいでよ。」
「ジェシーの家よく分からん置物とかいっぱいあるじゃん。無理」
京「俺の家は？」
「きょも実家じゃん。」
樹「俺んち来る？部屋余ってるよ」
「樹のモテ要素一個消すことになるじゃん。」
高「俺はー」
「高地は潔癖だからこっちが疲れる」
高「失礼な。」
「北斗はまぁ…一人がいいっしょ。」
北「え、うん。」
「即答。w」
メンバーは僕が活動を休止してからよく家に来てくれるようになって溜まり場のようになっている
「それに、みんなの家に居候するなんて悪いから無理。」
樹「悪いなんて思わねーけどな。」
慎「じゃあさ！俺の家！」
「だから居候しないって」
慎「違う違う、俺の部屋の隣！」
「え？」
慎「ずっと空いてるよ。間取り変わらないと思うし、結構広いよ。玄関とかも」
ジ「いいじゃん！それなら！」
「ほんとに隣なんか住んだら僕のこと気になって休めないとかない？」
慎「全然！むしろ近くにいてくれた方が俺は安心できるし、Aもなんかあったらすぐ呼べる人いるの安心じゃない？」
「うんー…そうだね」
こんな優しさに甘えていいんだろうか
歯切れの悪い返しをしてしまうと
慎「そうと決まればマネージャーに連絡だ！善は急げって言うじゃん！？」
慎太郎の強引さに助けられながら早々と物件が見つかった
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作者名：な | 作成日時：2022年1月8日 23時
