Limited lifetime (ページ38)

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樹side

「おっはよーーーー！

今日も俺が最後ーーーーって、あれ？？？

Aは？？」

ジ「まだ来てないみたいーー」

京「珍しいよねー」

いっつもメンバーの中で1.2を争うくらい早く来てるAがいなくて、

ましてやこの俺よりも遅いなんて珍しすぎる。

「いや、そんなことないよ！って言いたいところだけど間違いねぇ。」

たしかにどうしたんだかなぁ。

.

そう思って荷物を置こうと楽屋の奥まで歩いていくと

高「…………。」

高地が何やら神妙な面持ちでソファに一人座ってた。

「なぁ、こーちどうしたの？」

北「なんか今日来てからずっとこんな感じなんだよね」

「まじ？なんで？なんかあったの？」

北「いや、本人に聞いてみたけど何も教えてくれないんだよ」

「なんだよそれ、意味わかんね」

.

北「でもさっき廊下で一人で泣いてたんだよ」

「え？」

北「なんか分かんないけど、

.

"覚悟決めなきゃいけないんだよな"

って。」

こーちが何の覚悟を決めようとしてるのか

この時の俺は理解できなかったけど、

それを理解することになるのはそう遠くない未来だった