Limited lifetime (ページ34)

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仕事もあったし、早々と退院することになった。

医「ひとまず退院ってことで、これからは定期的な外来受診になります。

で、これが内服薬です。

病状の進行を抑制します。」

「進行を抑制する……」

治るためじゃないのか……

病気のことを受け止めないといけないって分かってるけど、

身体が痛いわけじゃないし、日常生活に今は支障があるわけでもないし、

病気になった実感が湧かないっていうのが正直なところ。

マ「神野さんー行きましょ」

「うん」

お迎えに来てくれたマネージャーさんと一緒にYouTubeの撮影をしにメンバーのもとへ向かう。

一人っきりの車内は久しぶりでみんながいないとこんなに静かだったかってちょっと寂しい気持ちになった

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「あ、あのさ……

病気のこと、先生から聞いた？」

マ「はい……」

「驚かせてごめんね。」

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マ「そんなことないですって言いたいところですけど、

さすがに驚きました。

今も信じられないです……」

「そうだよね……僕もそうだもん。」

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マ「でも、

僕の仕事は変わらないです。」

「え？」

マ「今まで通り神野さんのサポートをする。

今までとは違う視点も必要になるんでしょうけど、

変わらないです。

SixTONESの活動がちゃんとできるように支えるだけです。」

マネージャーさんの言葉を聞いてちょっと肩の荷が軽くなったような気がする。

病気になったからといってすぐさま僕が変わるわけじゃない。

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僕が僕であり続けるってことにいろんな形がある。

それは支えてくれる人が周りにいる。

「じゃあこれからも思う存分頼りにするね。」

僕は幸せなんだ。

何かを失うことで与えられてるものの大切さを気づくこともできるってことを初めて知った。