偶然か必然か (ページ2)

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「あんな馬鹿男のことなんか忘れて今日ご飯でもいかない？」

そう講義終わりに声をかけてきたのは同じく中学からの同級生で親友の春ちゃん。

なんやかんやでずっと私の恋を応援してくれていた。

　
励ましてくれたのも彼女が1番だ。

そんな彼女の誘いはもちろん断る理由なんてなくて２つ返事で「行く～」と返事をすればじゃあ19時にここね！とLINEでお店の住所が送られてきた

このご飯で人生が変わるとも知らずに

約束通り19時に着くと「後ろ後ろ～」と春ちゃんの声がした。

振り返ると春ちゃんの隣には2人の男性。見た感じ私たちより年上だ。

聞いてないという目で春ちゃんを見ると「いい男いるといいね」と耳元で囁かれた。

チラッとその2人の男性を見ると片方の男性は面倒くさそうオーラをぷんぷんに放っている。

この人も知らなかったんだなと思いとりあえず席に着くとコミュ力の高い春ちゃんはすぐに目の前の男性と仲良くなっており会話が弾んでいる。

そんな2人を眺めていると
　

？「ねぇ」
　

と先程の面倒くさいオーラぷんぷん男に話しかけられた。

でもよく見ると結構なイケメンだ。私が見た中でtop5には入るな…

？「ねぇってば」

『は、はい』

話しかけられていることをすっかり忘れていて焦って返事をしたら「タハっ！」と独特な笑い声で返された。それに釣られて私もつい笑ってしまう。

？「君名前なんて言うの？もしかして君も今日合コンって知らなかったでしょ。俺も」

『大学4年の中村〇〇です。知りませんでした…昨日振られたので春ちゃんが気を利かせてくれたんだと思います笑』

「え？君も中村なの？俺中村海人。23歳だけど大学には行ってない」

高卒で就職か…しかも身なりを見た感じだと結構良いところで働いているようだ

『働かれているんですか？』

「まぁそんなところかな。てかこんな合コンとかバレたら普通に終わるんだよね」

『彼女さんですか？』

「違う違う笑仕事的に？」

こんなにイケメンなのに彼女がいないことや合コンNGな職場ってなんだろうと気になったがそれ以上は踏み込まないことにした。

「てかさ、俺も君も知らなかったわけじゃん、しかもあの2人いい感じだし抜け出さない？」

『え？』

「俺に着いてきなって」