伝えたいこと ページ3
.
「絶対無事で戻ってきてよ！」
『分かってるって！みんなによろしくね！』
学生ヒーローは役目を終えたらみんなファットガムに乗って山荘を去って行った。
混乱と喧騒にまみれる中、私は大人のプロヒーローたちと荼毘とホークスを探し回る。
「敵連合は絶対に取り押さえろ！一部屋ずつ探し回るんだ！」
「了解！」
「メルトちゃん大丈夫？無茶しちゃだめだよ」
『大丈夫です』
はやくホークスに会いたい
重過ぎる荷を一人で背負わされていた
いくらNo.2っていったって
あの人だって一人の優しい人間なんだ
荷で翼が押し潰される前に
少しでも私に分けてほしい
「一階は全て確認しました！次は二階へ…！」
「ったく無駄に広いなこの別荘！」
嘘でしょ、この調子で下から探し回る気…？
こんなんじゃいつまで経っても………
チカッ
今一瞬、見覚えのある光が視界の端を照らした。
辺りを見渡してもその光はない。
"それにね、上を見上げるのだって悪いことじゃない"
"視野は常に広く。他人が気づかんもんまで、見えてくれるから"
ふと、職場体験の時のホークスの言葉を思い出す。
………上、
見上げた瞬間、最上階の一室から蒼炎が一気に噴き上がった。
『ッホークス！！』
姿は見えないけど
確信した彼の存在に、全身に不安が走った。
火はマズい……！
『荼毘が最上階にいます！』
「え？！」
『先行きます！』
「ちょっ、メルトちゃん？！」
襲い来る敵とプロヒーローたちを掻い潜り階段を駆け上がる。
絶え間なく上がる蒼炎に嫌な予感が止まらない。
階段が崩壊しているなら固まったコンクリートをよじ登って、ひたすらに息を切らしながら最上階を目指した。
お願い、無事でいて
私謝らなきゃいけないの
ホークスと家族になんてならなきゃよかった
なんて最低なこと言ってしまった
辛いのはホークスだったのに
傷付けて、ごめんなさいって
『……まぁ、ホークスも少しは悪かったケド』
あんな下手くそな嘘で私のこと傷付けないでよね
だからさ、はやく仲直りして
また一緒に暮らそうよ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 997人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ヒロアカ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
zi - 完結なんですか、これ、もし途中なら続き待ってます (3月1日 23時) (
レス) @page6 id: 5d1b23d355 (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - あさん» ありがとうございますぅう😭❣️全然更新できてなくてすみません！！頑張りますもう少し待っててください！🥺 (2月11日 0時) (レス) id: 25a11890bc (このIDを非表示/違反報告)
あ - 感動ものできゅんきゅんしました！！！いくらでも待つので更新待ってます！！！！ (2月5日 21時) (レス) id: adf9d2c764 (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - hinaさん» うわぁああめっちゃ嬉しいです一気見ありがとうございます😭すみません長い間更新できておらずで頑張ります🥺🙏 (10月25日 12時) (レス) id: 25a11890bc (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - ハマりすぎて一気見した･･･。神作品ですね。👍 (9月29日 0時) (レス) id: 9425f0e88a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sana＊
| 作成日時：2023年7月11日 21時
