内緒で紅一点してます 2

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滝「やっぱり、夜は冷えるな」


『…確かに、寒い笑』






滝沢くんが2歩前を歩き、
その背中を見ながら私もゆっくりと歩いていた






滝「…ねぇ、A」


『んー？』


滝「最近、変なこと考えたりしてない？」


『…変なことって？笑』


滝「…ほら、ここに居ていいのかな〜とか？」





滝沢くんの歩くスピードは落ちたけど振り向くことは無かった





『…思って、る』


滝「やっぱりね、どうしたの？もうきつくなった？」


『なってない、SnowMan(男の子)のして過ごしている自分が…楽しくて、嘘をついて過ごす女の子の自分(本当の自分)が苦しい』






初めて口にした本音は滝沢くんにはしっかりと届いて
歩く事をやめてゆっくりと振り返った







滝「…そっか、そうだよな」


『男の子だったら良かったって思ってるだけ』


滝「うん」


『ごめん、それだけ…です』


滝「1人で抱え込む必要は無いよ」








滝沢くんが私に近づいて優しく抱きしめてくれた







『え、え？！なに？！』


滝「昔はさ、こうやって抱きしめてたじゃん」


『…昔の話ね？！』


滝「Aに男装させてさ、ステージ立たせて…笑」


『人生の半分を男として過ごしてる私、、笑』


滝「ごめん笑」







優しく頭を撫でるとそっと離れ笑った







『私、頑張るね』


滝「うん、辛くなったらまた相談においでよ」


『うん。ありがとう』








1人で抱えていた不安を滝沢くんに話せて良かった
もしかしたらどこかで誰かに聞いて欲しかったのかもしれない

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