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ページ21

貴方side





暗闇の中で誰かの呼ぶ声
必死に手を伸ばしても届かなくて





『待って!』






やっと届いたはずの手、振り返るメンバーの顔






“嘘つき”
“裏切り者”





『…え?』





掴んだ手を振りほどかれた瞬間
大きな溝に落ちていくような感覚に包まれた







“___________A!!”


“A、しっかりしろ!”






待って、置いていかないで…
ごめんっ、許して






『…って、待って!』



佐「うおおおおおっ、」





目を開ければみんなが顔を覗き込んでいて
勢いよく起き上がれば佐久間くんが驚いていた






『…はぁっ』


ラ「魘されてたけど、大丈夫?」


『っ、ごめっ』







夢だと分かった瞬間、
安心したのか目がじんわりと熱くなってきた





岩「もう泣くな、」


『んぐっ』





照くんのスウェットの裾で拭き取られ
圧がすごくて涙が嘘のように引っ込んだ






渡「なんか飲む?」


『…大丈夫』


宮「A、何も食べてないでしょ」


『…うん、』





机の上には広げられた薬と冷えピタ
袋の中には消化にいいゼリーや水分が入っていた






阿「はい、あーん」


目「阿部ちゃんずるい」


向「もう俺がやる!」


『あ、あーん』






3方向から来た味違いのゼリーを、一口ずつ貰った





深「ちょっと熱測ろうか」


『うん』


深「測れる?」


『うん、ありがとう』





服の隙間から体温計を差し込み
朝よりも体がスッキリしているのは自分でも感じた





ピピピッ






深「貸してー」


『はい』





ふっかさんが体温計を手に取ると
横から覗き込む翔太くん







渡「ん、下がってんじゃん」


深「37度2分だね、微熱だけど良くなってるよ」


『ごめんなさい、ありがとう』


岩「ほんっとさ、無理すんなって」






わしゃわしゃと撫でられる私の頭





目「でも良くなってよかった」


佐「ちょっとハードスケジュールだったもんねぇ」


『こんな事で体調崩しちゃダメだよね』






ちゃんと睡眠取るようにしないとな…







向「男は強くないとあかんのやで!」


『俺は弱いなぁ』


向「Aはええんやで!甘えとき!」


深「Aには甘いよな〜笑」


岩「俺ら全員、Aに甘いから笑」






撫でられた手が離れ、顔を上げると
優しく笑うメンバーの姿に安心した

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橋長浮(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!! (2021年5月30日 22時) (レス) id: 6827eb5811 (このIDを非表示/違反報告)
翔子 - 続き更新して欲しい (2021年5月30日 21時) (レス) id: 21856ce480 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみつ大福(プロフ) - 大量更新ありがとうございます!いつも楽しみにしてます^^ (2021年5月16日 18時) (レス) id: 538253c9bd (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 表現の仕方がとても好きです!これからもお話楽しみに見させて頂きます!! (2021年5月8日 19時) (レス) id: 77669d100e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もにぃ | 作成日時:2021年4月10日 16時

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