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6話 優しさ ページ7

....




『!あら、どうして?』

赤髪のシャンクスが女を海賊に誘うなんて
聞いたことないけれど












すると赤髪の男は真剣な顔つきをする








「おまえ、強いだろ」








...



男は女の強さを肌に感じ取っていた


男は女が視界に入った時、なんと言う美しさか、
と思っていたが、それと同時に
まだ自分を警戒していたAから
ルフィと接している自分に対しての
強い敵意と覇気を感じたのだ





覇王色が使える旅人の女、
自分と同じ、
数百万人に1人の「王の素質」を待つ女


それを自覚し、つかっているのだ
弱いわけがない
















男には、女が強いから誘いたい、
という建前とは別に
もう一つ訳があった


女に一目惚れてしまったのだ








翡翠の眼に光る
自分への威圧

その子供に手を出すなという
子供への愛情故の威圧








遠くからでも
相手が赤髪だと分かっていただろう
旅人なら、
海を渡る海賊との接触を考え
よく情報を知っているはずだ

加えて自分のわかりやすい赤色、気配
分からなかったはずがない




相手を赤髪と知りながらも
子供のために
相手に敵意を向ける

海賊に敵意を向けたら、
戦いを挑まれてもおかしくはないだろうに
それを承知の上で警戒してきた



しかもその子供は
滞在先で初めて会った子供である
初めて会って仲良くなった、
ただそれだけの子供
何年も一緒にいる訳でもない

そんな子供を守るために
自分の身を危険に晒すことも厭わなかった
Aという女の情の深さと優しさ、
その姿を見て



男は惚れてしまったのだ












「なぁ、だめか?」


男はまるで許しをねだる
子犬のような艶々とした黒い目で
女の翡翠色を見つめる















『私は自由な旅人でいたいの、
 だからお断りさせて頂くわ』

『それに探してる人がいるから』










『いつかまた会えた時にでも
 誘ってちょうだい』

、、早くあの子と逢いたい






..
女も男の優しさを感じていた



敵意を向けていた自分に対して
紳士に優しく対応してくれた

ルフィに対する返答にも
ルフィへの愛情と親しみがこもっており
ルフィを危険に晒したくない気持ちが伺えた

加えて、仲間からの対応を見るに
男は仲間からあつく信頼されている
それほどまでにこの男が
"良い"人だということが
充分にわかる






女はこの男が
本当の友達になって欲しいと思った








.

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作者名:アリア | 作成日時:2024年1月6日 13時

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