美しい旅人【ONE PIECE】 (ページ28)

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26話　砂漠　ページ28

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『...ここが。首都アルバーナ』

長い歴史を誇る、
由緒正しき国と知られるアラバスタ
その国は、
以前と雰囲気が変わってしまったみたい

私はこの近くにあるピュール島がお目当てで
一度アラバスタに訪れたことがあるけど、

国王様が街で
果物売りのお婆様とお話しされてたわ

私からしたらそんな国見たことなくて
すごく衝撃的なシーンだったけど、
あんまりに周りの人が平然としてるから

あれが国王様の普通で、
この国の普通なのだと分かったの

なんて素敵な国なのかと思って、
また来たかったけど..

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'' A、なにかてつだうことはある？ "

" かぜでおうさまをさがそうか？ "

ふんわりと女の周りを吹く何かが
そよそよと囁く

『...いえ、とりあえずロビンの情報から探るわ』

私が国王様を連れ出したとして、
クロコダイルを説得しようとしたとして、

『(私1人で出来ることは、殆ど無いに等しい..
ごめんなさいビビちゃん、不甲斐ない女で..)』

『それにしても、さっきの人、どこかで....』

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遡ること3時間と30分前
レインベースにて

『もし、こんな人を見かけたことはありませんか？』

黒いマントを被る女が、
市場の壮年女性に話しかけている

「、んー、わたしゃ見たことないなぁ、」

『..そうですよね、ありがとうございます！』
やっぱり、またいないのかな、、

女はあまりの暑さにフードを脱ぎ
またもや見つからないのかと
道をとぼとぼと歩く
ここは大通りで、
大きなカジノや繁盛している店が立ち並んでいる

すると

「おいおいえらい別嬪さんじゃねぇかぁ」
「ヒュー！！！きれぇな姉ちゃんだ！」
「あんた旅の女かぁ？町案内してやるよぉ」

大通り横の薄暗い路地から
顔に不気味な笑みを浮かべる男達がやって来る
男達の見た目はいかつく、
街の人々も女を助けに行かないでいる

『.....結構よ』

女はフードを被り直し、
立ち去ろうとするが

「まあ待てって、そう急ぐなよぉ」
「つれねぇなぁ」

と男達は腰に腕を回し
路地は連れ出そうとする

『離して！！』

大通りで覇気使うのは目立つしだめよ、
鳩尾で気絶させてもいいけど、
それはそれで目立ってしまうし...

....ｻﾞﾘ

「俺の店の前で騒いでんのは、テメェらか？」
　

艶々な黒髪を後ろへ流している男が
葉巻を咥えて近づいて来る

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