美しい旅人【ONE PIECE】 (ページ27)

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25話　一味ページ27

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「あんな美人がルフィの知り合いなんて」
「クソ猿が何であんなお姉様とっ」
「、、、、、」
「しっかし美人だなぁ」
「ルフィさんのお知り合いなのね」
「うぉーっ！綺麗だなぁ！」

麦わらの一味は唐突に現れた女を見て
口々にそう言う

『...！ごめんなさい、驚かせてしまったかしら』

そう言うと女はエースとルフィから離れ
麦わらの一味と向き直る

『はじめまして、
　私はエリスティア・A！どうぞよろしく！』

そう女は綺麗な笑顔で挨拶する

ルフィとエースの昔話、
麦わらの一味の出会い、
みんなの夢、
これまでの冒険、

甲板で始まった大人数の団欒は
暖かい笑顔で和やかに進み、

気づけば周りは仄暗い橙色に染まっていた

..

話はルフィ達がアルバーナへ向かう目的になる

『クロコダイルが、？』

砂漠の王クロコダイルが
アラバスタを拠点に動いているのは承知の上

特に自分の旅に影響は無いだろうと
別段深く考えてはいなかった

しかし...

『(七武海の一角が、
国取りをしようとしてるなんて..)』

何とかして反乱軍を止めたい、
父を助けたい、
愛する国を助けたい、

王女ビビの痛切な願いを聴き、
Aの胸も酷く痛む

.

.

暗い雰囲気を断ち切るかように
沸々と感じていた疑問を
ルフィはAに問う

「Aはなんでここにいんだ？』

ルフィは不思議そうな顔で首を傾げる

『...人を探してるの』

Aはどこか寂しげに言う

『、幼い頃に離れてしまった、
大切な友人...』

『噂でアラバスタにいると聞いてね、
　あの子を探すために来たのよ』

麦わらの一味とエースは
そのAの悲しげな微笑みに胸を突かれる

「そ、そいつどんなやつなんだ？」
「特徴とかねぇのか？」

ルフィとエースは
それ以上Aの悲しい顔を見たく無い
と言わんばかりに
自分たちにもできることはないかと問う

『、！、ふふっ、大丈夫よ！
　気持ちだけ受け取らせてもらうわ！』

そう、これは私が自分に課した使命
絶対見つけるの、めげてる時間なんて無いわ

『みんな、またアルバーナで逢いましょう？』

Aはそう言って白船へ、
途端にAの船は
不自然な程のスピードで進み

あっという間に見えなくなっていった

「「「！？？」」」

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