美しい旅人【ONE PIECE】 (ページ26)

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24話　再会ページ26

...

麦わらの男と火拳の男は
ふと海を見る

すると麦わらは突然叫ぶようにして言う

「.....！？！あれAの船だ！！！」

「エース！お前も見ただろA！！
　本当にAだったんだ！！！！！」

実はこの兄弟幼少期のうちに
お互いがAと初恋の人物がいることを
明かしている

麦わらはあのAがいなかった日に
Aがエースと会っていたと聞かされたし

火拳はいつもAが会っていた少年が
ルフィだということを聞かされた

互いに嫉妬したが、
海へ出たらAに会うという2人の誓いは同じ
先に逢うのはどっちか勝負だと言わんばかりに
張り合っていた

.

ルフィが指差す先には一隻の船
船は自分たちと同じような方向へ進んでいる

その船は真っ白で
船首には翡翠とローズクォーツが重ねられた
薔薇の意匠の彫刻が付けられている

甲板はなめらかで深いブラウンの色合い
船の外側、海に浸かる部分は
深海のように美しいラピスブルーで染められている
真っ白な帆には
翡翠色の薔薇とリングが掛けられた
重厚さすら感じるマークが
薄く付けられている

「あれ！昔Aが乗ってた船と全く一緒なんだ！」

「なんだと！？」

麦わらの海賊団の船員は
不思議そうな顔をして2人を見る

先ほどから出てくる"A"という人物は
いったい誰なのか

そう考えていると

白い船の甲板に
1人の美しい女が出てきた

「「、、！！！？？！！」」

「「............A〜！！！！！！！！！」」

兄弟は思わず大きな声で叫ぶ

するとそれが聞こえたのか
女はこちらを向いて

目を見開く

『、！！、ルフィ、？、エース？』

まさか、こんなとこで会えるなんて..

『海さん！彼らの船と近づけられる？』

　" ええゆっくりはなしておいで "

『ありがとう！』

....ｼｭﾀｯ

「「「「「「！！！」」」」」」

『久しぶりね！ルフィ！エース！』

いつのまにか近づいた船から
飛び乗った女

麦わらの一味はその女の美しさに絶句する
そして思わず見蕩れてしまう

「っっA！！！」

そう言ってルフィは大泣き、
号泣しながらもAに抱きつく

「......」

その後ろから火拳が
涙目になりながらAを抱きしめる

「「ずっと、逢いたかった」」

『..！！！』
そうよね、あれから10年..

『..私もよ』

Aはそう抱きしめ返した

.

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