18話 次の島へ ページ19
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『、こうして私は、旅をしているの』
、と、Aは軽く自身の身の上、
親友を探していることを話した
「、お前、そいつと会えるといいな」
そう言ってエースは
話を聞き複雑そうにしながらも
女に笑いかける
『貴方も、強く生きなさいね』
『どんな時だって諦めなければ』
『どうにかすることもできるのよ』
そう言って女は別れを告げようとする
「!!もう行くのか」
『?ええ、近々島も出るし』
「そ、そうか、」
そう言ってエースは顔を伏せる
『なぁにエース、寂しいの?』
Aは揶揄うようにして笑う
「、、わりいかよ」
「、、俺はいつか海賊になる!海に出るんだ、
、、、必ずお前にも逢いに行く」
「、だから俺のこと、忘れんじゃねえぞ、、」
それを聴くとAは微笑みを深くして、
『ええ、もちろんよ』
そう言ってAは
サッと消えていった
....
1週間後
先に村を離れるのはAだった
『マキノさん、短い間でしたがお世話になりました、
ほんの少しのお礼なんですが、、』
そう言ってAは5万ベリー分入った袋を渡し、
ふんわりと笑う
「良いのに、、
次来た時のお代にするわね?」
とマキノも微笑み返した
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説得に時間を要したのはやはりルフィだった
「なんで行っちまうんだよぉ!!
ここにいりゃ良いじゃんか!」
そう言ってAにしがみつきはや数時間
泣き疲れたのか寝てしまい、
結局出発を明日にすることに
起きたばかりのルフィは
もう行ってしまうと理解したのか
不貞腐れた様子でAを掴んでいた
そんなルフィにAは言う
『ルフィは海賊になるんでしょう?
それなら海でまた逢えるわよ』
そう言いつつAは船の部屋からあるものを取り出す
『ルフィ、これは約束の印とあなたのお守りよ』
そう言ってルフィの手に黄金で出来た
細身のバンクルを載せる
今の幼いルフィには大きいが、
大人になったらちょうど良いサイズになるだろう
そのバンクルにはAの瞳と同じ色をした
大粒の翡翠が嵌め込まれていた
『私のこと、忘れないでね?
ちゃんと、逢いにきて』
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作者名:アリア | 作成日時:2024年1月6日 13時