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15話 海 (過去話) ページ16

...


海に落ち気を失っていた少女
目を覚ますと、
水の膜に包まれている

『(水の中なのに、息のできる空間、?)』

少女が膜を破ると、



















そこは海のど真ん中であった















『な、なにこれええええええええええええええ』
ど、どうなっているの!?
なんで私浮いてるの!?
と困惑する少女









" エレスティア・D・A...
こわがらないで......... "


『だれ!?』

どこからともなく聞こえる声に
少女は怯える

『(Dの名は隠すようお婆様が言ってたから、
 ロビンにしか言ってないはずなのに、、!)』







" わたしは うみ です
  あなたには
  わたしたちのこえがきこえるはず "



下の方からも、
何か声がする





  ' 貴方がAか '






海に浮いている体で下を向くと


真っ白な美しさ鱗に身を包まれ
碧い目をした
蛇のような
巨大な海王類がいた


『な、な、、、、、!!?!』

少女は驚いていた
海王類をみたことはあれど、
このような島より大きな巨体と出会うのは
生まれて初めてだからである









' 貴方の生まれは【ルツィエール島】'
' 我々はずっと、あなた様を見守っていました'


' エレスティア家は、島に代々伝わる王族 '

' 数千年もの歴史を誇る島に、人間は誕生しました'

' 神と自然と調和し、平和に暮らす島'

' それゆえに王族には、ごく稀に
 声の聞こえるものが生まれるのです'












' 貴方も、そのうちの1人 '

' 数千年の間、
万物がエレスティア王家を守ってきました '

' 此度の人間の襲撃を、ワタシ達は防げず
  貴方の家族を亡くしてしまった '









' だから我々は、貴方を守りたいのです
  次こそ、守りきりたい '








" うみ も かぜ も
  みんな あなたを まもります "

" わたしたちを たよってください "



すると少女は近くの島に流され、
さっきまで聞こえていた海の声や、
海王類の声は
聞こえなくなっていった









 " また いずれ "


















....




『(困惑するけど、
 まずはロビンを探さなくちゃ!
 でもここはどこ?どうやって探そう)』

少女は、こうして、無人島に着いた



















ここはルスカイナ島
なお、Aが目覚めたのは
海に落ちてから3年後のことである


Aは11歳になっていた



















...

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作者名:アリア | 作成日時:2024年1月6日 13時

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