検索窓
今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:41,063 hit

ページ10

昨日降った雨のせいで、足元が悪い
公園の入り口のポールに腰掛け、待ち人の到着を待つ。

ん「遅くなってごめんね」

「んーん。ごめんね、急に呼び出して。部活お疲れ様」

ンダホに缶ジュースを差し出す。
すぐに開けて喉を鳴らしながら飲み込んでいく。

ん「ふ〜。今日もっきゅんいないの?」

「今日はバイトだよー。コイバナの日ってさっきメールしといたよ。」

あー。とンダホも隣のポールに腰掛ける。
いつもこの公園でコイバナしてたから、
居場所と相手がいっぺんに分かるこれ以上ないくらい簡単なメールだ。

ン「それで、昨日はどうしたの?マサイは普通な感じだったけど。何でそんな腫れた目してるの?」

「失恋?」とンダホが首をかしげる。


「そんな感じ。昨日ね、
マサイが女の子と相合傘してるとこ、見ちゃった」


ん「まだ彼女かわかんないんでしょ?失恋とまではいかなくない?俺も傘忘れて友達と一緒に入ることあるよ?」

男子校だけど。と悲しそうに付け足すンダホ。


「前にね、シルクとモトキに言われてたんだ。
告白は必ずしもハッピーエンドに繋がるわけじゃないって

…わたしは、その意味をわかっているようで
深く考えてはなかった」

当たり前に実るものだと思っていた。
他の人を選ぶ可能性なんて全く考えてなかった。
恋心に浮かれて告白の先を考えたことがなかった。

告白して振られたら
付き合えても別れてしまったら

シルクと元カノの事を思い浮かべる。
2人が別れた後、彼女はわたし達の側から離れていった。

付き合う前の関係には戻れなかった。


わたしとマサイがその状態になった時、
きっとマサイはわたし達の側から離れていくだろう。


小さい時からずっと一緒にいた。
当たり前の存在。

マサイの側に居られなくなる事は
わたしには、耐えられない。


わたしの弱さを知ってる2人は
それを危惧していたのだろう。


これからもマサイのそばにいる為に
マサイを諦めないといけない

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
設定タグ:マサイ , フィッシャーズ ,   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月4日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。