検索窓
今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:41,065 hit

マサイside7 ページ36

マサイside

Aへの恋心を自覚したあの日からも
俺は変わらない日常を送っていた。

そしてあの日感じた通りに
Aのグループは少しずつ売れていった。
メジャーデビューが決まり、選抜メンバーにAも選ばれる。
冠番組では、恥を捨てきったモノマネや変顔でうまく笑いを取っている。
頭の良さを生かした素早い返しをMCの芸人にも認められているのか、うまくオチに使われている。

劇場公演のチケットは抽選制になっていて、
運が苦手な俺は月に一度当たればいい方だ。

作詞、作曲の方も頑張っている様で
公演曲の数曲は、Aが手掛けていた。

肩が触れ合うほど、近くにいた幼馴染が
どんどんと遠くに行ってしまうのは
とても誇らしいが、寂しくもある。

(本当にフィッシャーズに戻ってくるのだろうか?)

専門学校への進学が決まってから
自由登校になり暇を持て余しているからだろう。
考えたくないことを考えてしまう。

いつもの公園でモトキと合流し歩き始めると
家族で引っ越す事を告げられる。

同時に、Aが一人暮らしを始める事も。

モトキの話を聞きながら、階段を登る。

Aも住んでいる、モトキの家。

なんだかんだで2年半ぶりくらいだ。

懐かしさに目を細めながら
モトキがドアを開けるのを眺める。

「わっ!」

ドアの向こうには
アイドルではない、素顔のAがいた。

マサイside8→←モトキside3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
設定タグ:マサイ , フィッシャーズ ,   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月4日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。