検索窓
今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:41,066 hit

ページ30

忙しない日々に、忘れてしまいそうになるが、
わたしはマサイへの気持ちを諦める
それがきっかけでアイドルになった。

またフィッシャーズのみんなの元に戻るために。

しばらく会わず、時間を置けば忘れられると信じて。
ついでに夢も見つけられて、
お金も稼げるなら一石二鳥どころの話じゃないじゃん!
とか思ってたんだけど…。

まず、マサイは劇場公演に月に一度は来る。
フィッシャーズの誰かと来る時もあれば、
ソロで来る時さえある。

CD発売イベントの握手会もほぼ毎回くる。
最初の方は「応援してます。」
なんて、他人のフリして言ってただけなのに、
最近は変な裏声で話してきたり、
モノマネで話してきたり、
毎回新しいネタでわたしを笑わせてくる。

この間なんか抽選で2ショット権を当てて、
2人で写真を撮った。

幼馴染だから、家にいっぱい2ショットなんてあるだろうに。


やっぱり、そんなズレたとこさえ好きだなぁと思ってしまう。

あの頃よりも背が高くなったマサイは
どんどんイケメンになってて。

(モテるんだろうなぁ。)

チクっと胸が痛む。


早ければ半年で、長くても2年くらいで
フィッシャーズに戻るつもりだったのに。

まだまだ全然戻れそうにないな。と苦笑する。

今ではこのグループも、間違いなく自分の居場所になっていて。

このままでいつ彼らの元に帰れるのかと
不安に思えてくる。

後1年くらいは確実に無理だろう。
私はまだ続くであろう芸能活動を考え、
進学先の候補を絞り込んだ。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
設定タグ:マサイ , フィッシャーズ ,   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月4日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。