ストレートな愛を花束に (ページ7)

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A 「すみません、私失礼なこと言って」

謝ろうとすると

『全然
これから知ってもらえれば良いから』

何て優しくふんわりと笑った .

そんな彼を見て知りたいと思った .

A 「教えてくださいあなたのこと」

『うん、ありがとう
俺のこと知ろうとしてくれて』

ソフトドリンクを飲みながら

頼んだ料理をつまみながら

彼は自分のことをたくさん話してくれた .

『名前は岩本照ひかるの漢字は照らすって書く』

A 「素敵ですね、ぴったりな気がします」

『ありがとう』

そして彼は敬語から

敬語を使わなくなっていた .

『福井さんは？なんて言うの？』

A 「福井Aです」

『 Aさん、可愛くて素敵な名前だね』

お互いの名前を知り合って

『年齢は今年30歳になった
Aさんは？』

A 「今年26になります』

年齢を知って

『好きなことはサウナに入ることと
習慣になってるから当たり前にしてるけど筋トレ
あと、自分たちの曲の振り付けを考えることかな
Aさんは？』

A 「ん〜好きなことかあ
趣味とかないし自宅と仕事場の行き来だけです」

『もったいないよ
何か好きなことがあったら楽しいのに』

好きなとこを知って

『好きな食べ物はチョコレートとタピオカ』

A 「チョコレートとタピオカ？」

『今意外とか思ったでしょ？』

A 「はい、少し」

そう言うとコロコロと笑って

『俺の身体はそれで9割出来てるって言っても
過言じゃないね』

まるでえっへんとでも言うかのように

自慢げにそう言う姿が面白くて笑ってしまう .

A 「だからいつもチョコレートラテなんですね
見た目からは想像がつかなくて、ふふっ」

私が笑う姿を

『可愛い
Aさんの好きな食べ物は？』

可愛いと言う彼

そして知りたいと思ってくれる彼に

いつの間にか気持ちが芽生えてるなんて

この時の私はまだ知らない .

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