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頼んだ料理が運ばれてきて
彼はそのたびに店員さんにお礼を言う .
『 それじゃあ 、乾杯 』
手元にソフトドリンクが来ると
グラスがカチャンと音を立ててぶつかる .
『 あぁ 〜 うま 』
一気に飲んで
グラスから私へと視線を移す .
『 強引に誘ってしまってすみません 』
そして謝る .
A 「 それは大丈夫なんですけど 、 」
『 何故あなたのことを知っていて 、誘ったかですよね ？ 』
話は本題へと向かっていく .
A 「 はい 」
『 一目惚れでした 、初対面だったけど
伝えなきゃ このまま帰ったら後悔するって思って 』
真っ直ぐな言葉と真っ直ぐな視線 .
『 まず 、俺のこと知ってますか ？ 』
じっと見る .
もしかしてどこかで会ったことのある人 ？
それとも 、、、
『 ちょっ 、そんなに見られたら恥ずいじゃん 』
耳まで真っ赤にする彼の姿に
A 「 存じ上げないんですけど 、ふふっ 」
思わず笑ってしまった .
『 笑った やっぱり可愛いですね
知ってもらえるようにもっと頑張ります 』
なんて言うから
A 「 もしかして会ったことありましたか ？ 」
そう聞き返すと
『 会ったことはないですけど 、、』
歯切れが悪い彼の
次の言葉を待つ .
『 アイドルしてます
SnowManっていうグループで 』
A 「 ... え ？ 」
私に声をかけてくれて
目の前にいる強面だけど可愛い笑顔の
持ち主の彼はまさかの芸能人だった .
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作者名：m .
| 作成日時：2024年2月16日 0時
