ストレートな愛を花束に (ページ25)

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『待って』

私の言葉を遮ったのは

照くんだった .

『直接会った時が良い
それに俺まだ A のこと不安にさせないとか
絶対守ってやるって証明、出来てないから』

そんなのもう十分だよ

そう言おうと思った私を止めたのは

『だからもう少し俺に頑張らせて』

照くんのその一言だった .

A 「分かった」

『ありがとう』

証明するために照くんが何をするのか

見当もつかないけれど

彼を照くんを信じたいと思った .

『てか、これから夜電話しても良い？
仕事が遅くなる時とか、 Aに用があるとき以外で
時間が合ったら電話しない？』

A 「うん、電話したい」

そう答えると嬉しそうに

ふふと笑ったけど

次に聞こえた声は少し不安を含んでて、

『一個だけ聞いても良い？』

A 「なあに？」

『あの男、誰だった？』

そう聞いた .

助けてもらったことを

すっかりと忘れていた .

A 「藤野くんは、」

『名前呼ばないで』

説明しようと名前を呼んだら

そう言われ前に嫉妬深いって

言っていたのを思い出した .

A 「新しくカフェに入って来た人だよ」

『ふぅん、で？』

明らかに声のテンションが低くなって

聞きたくないんじゃないかって思うのに

『何で一緒に居たわけ？
気にしないようにしようって思ったけどだめだ
モヤモヤして仕方ないから教えて』

そう言った .

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