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照くんの車は乗ると
服から香った匂いと 、ほんのりと煙草の香り .
『 やっべ 、臭くない ？ 』
ドリンクホルダーへ入れられた
灰皿が少し開いていて慌てて閉めながらそう問う .
A 「 ううん 、平気だよ 」
気にしてるかな 、そう思って言ったのに
照くんはまた不貞腐れた顔をして
『 誰か周りに煙草吸う奴いるわけ ？
どいつの煙草の匂いに慣れて平気って言ってんの ？ 』
そう言う .
A 「 ふふ 、」
『 なに 、 笑ってんなよ 』
可愛くて笑うとまた不貞腐れる .
A 「 可愛いなって 、っ 」
思ってたことを口に出したら
運転席からぐっと身を乗り出し
あと数センチで触れそうな唇に
『 ごめん 、言ったそばから我慢できないわ
嫌だったら叩いて 』
何だか熱を含んだ瞳 .
A 「 っ 、」
何も言えないで黙っていると
『 ごめん 、だめだ俺 』
�� ちょっと頭冷やす ��
そう言って車の外へと出てしまった .
A 「 ... 私だってだめだ 」
キスして欲しいって 、思っちゃった .
...
......
.........
『 ごめん 、行こう 』
車内へと戻って来ると
そう言ってエンジンをかけた .
A 「 お願いします 、家まで順路言うね 」
そう言うと 私の手を取り
シフトレバーへと持っていく .
『 ごめん 、これだけさせて
Aに触れてたくて仕方ないから 』
シフトレバーの上から私の手ごと
ぎゅっと掴む照くん .
A 「 うん 」
手から伝わる優しい暖かさに
心までポカポカしてる .
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作者名：m .
| 作成日時：2024年2月16日 0時
