ストレートな愛を花束に (ページ19)

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びっくりして体を離すと

恥ずかしそうに耳まで真っ赤にして

『見んな』

私の顔を大きな手で隠した .

A 「私も照くんが好きです」

隠されてる手を握って

そう言うと

『っ、ばか』

泣いてしまった照くん .

A 「でも、」

どうしても照くんと付き合うには

不安で心配なことがある .

『俺が芸能人で、Aが一般人だったことでしょ』

それを言い当てた照くん .

『分かった
Aが安心するまで付き合ったりしないし
不安にさせない絶対守ってやるって証明する』

頷いた私に

照くんはそう言った .

A 「そんなのどうやって？」

『すぐに分かる』

自信満々の照くんを見たら

不安なんて飛んでいきそうで

A 「っ、ありがとうございます」

頭にポンっと置かれた手からは

なんだか安心感を感じた .

『敬語に戻っちゃってるからそこだけ直して
俺のせいだって分かってるから、お願い』

A 「うん、分かった」

そして、敬語をやめただけで

照くんはものすごく嬉しそうに微笑んだ .

『今日は送ってく
少し先のパーキングに停めてあるから行こう』

そう言って歩き出す照くんは

手を繋ごうと私へと手を伸ばすけど

『いやこんなことしちゃだ、』

だめだと自分のポケットへと入れようとするから

なんだか寂しくてその手を追いかけるように

ポケットへと入れると

『あぁ〜もうかわいすぎるんだけど』

少ししゃがみながらそう言って

私を見つめ手をぎゅっと握ってくれた .

『俺が頑張ってる間
他の男見たりすんなよ』

そう少し不貞腐れたように言う

照くんが

心の底から愛おしいと思った .

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