ストレートな愛を花束に (ページ18)

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『まずは誤解させて、悲しませてごめん』

ううんと首を振ると

ほんの少しだけ微笑む .

『ちゃんと伝えなきゃだったのに
伝えずに帰してごめん』

握られた手をぎゅっとされる .

『だせぇけど、キスした時止まらなくなりそうだった
もっともっとAちゃんが欲しくてたまらなくて
止まらなくなりそうだったまだ付き合ってもないのにって
... まあキスした奴が言うことじゃないけどさ』

A 「 ... 私がだめって意味じゃなかったの？」

〝一緒にいたらだめになる〟

照くんの口から溢れたこの言葉が

いつまで経っても心の中をがんじがらめに

締め付ける .

『言葉足らずでごめん
自分に言い聞かせてたこれ以上はだめだって
嫌われたくなかったらこれ以上一緒に居るな
一旦頭冷やして出直せって、そう言う意味だった』

言葉の真意を聞いただけで

鎖が解けていくように楽になる .

A 「良かった、」

そう言った私を照くんは

『本当にごめん
俺、Aちゃんのことが本当に好きだから
だから止まらなくなって傷つけたらって考えたら
怖かった、失いたくないって思った』

抱きしめて私の耳元で

『好きだよ、A
俺、本当にAのことが好きなんだ』

呼び捨てではっきりとそう言った .

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