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照くんの優しくて暖かい腕の中と
鼻をくすぐる香水の香り .
A 「 ごめんなさい 、私 ... 」
『 離れないで 、もう少しだけ抱きしめさせて 』
避けてきたこと 、助けてもらったこと を
謝ろうと体を離そうとするのに
『 良かった 付き合ってるなんて言われなくて
そんなこと言われたら俺 、あいつぶん殴っちゃってた 』
ぎゅっ 、と抱きしめられる体 .
暖かくて心地よくて離れたくないと
そう思った .
A 「 照くん 、ずっと避けててごめんなさい
あと 、助けてくれてありがとう 」
『 そんなこともうどうだって良い
今 、Aちゃんとこうして居られるし
Aちゃんのこと守れて良かった 』
また溢れてきそうになる涙に
『 泣かないでよ 、俺も泣いちゃう 』
そう言って もう一回強くぎゅっと抱きしめて
体が離れていく .
暖かかった体が
夜風に吹かれて少し寒くなる .
『 俺こそ 誤解させちゃってごめんね 』
寒くなったのが分かったのか
自分が着ていたパーカーを私に掛ける .
『 キスまでしたのにその後に誤解させて 』
A 「 私こそ照くんの言葉聞かずに帰って
ごめんなさい 」
『 まだ手遅れじゃないよね ？
あの時の弁解させてくれる ？ 』
さっき照くんがしてくれたように
目を見て 頷く .
A 「 手遅れなんかじゃない
私もずっと照くんに ... 」
そして言葉を紡ごうとした私を
『 待って 、俺から言わせてよ 』
優しく笑って止めて
『 ちゃんと誤解解かせて
もう離したくない 、Aちゃんのこと 』
そう言葉を紡ぎ始めた .
私の両手を照くんの両手で
優しく包みながら .
.
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作者名：m .
| 作成日時：2024年2月16日 0時
