ストレートな愛を花束に (ページ11)

今日:335 hit、昨日:744 hit、合計:109,812 hit

ten ページ11

.

『ロケしてたのあの近くで
それでチョコレートラテの看板につられて
近くに行ったらAちゃんがいたの』

その時を思い出すかのように

ニコニコして話してくれる照くん .

『それで、愛想も良くてニコニコしてて
可愛い人だなあって思ってたら
何だか自分の中で一目惚れしたって伝えないと
このまま帰ったら絶対後悔するって思った』

A「お仕事でもっと可愛い人に会ってるのに？」

かわいいって言われるのが

何だかくすぐったくてそう言うと、

『分かってねぇなぁ
俺はAちゃんだから可愛いって思ったの
Aちゃんだから一目惚れして声を掛けたの
だから他の奴なんて関係ないでしょ』

照くんはそうハッキリと言い切った .

A 「私だから ... 」

『そう、Aちゃんだったから
俺は Aちゃんだから声掛けたんだよ
誰になんて言われようとそれは紛れもない事実』

ジーンと胸に響いて

A 「ありがとう」

『ふふ、お礼言われちった
本当に好きなんだ、Aちゃんのこと』

照くんの言葉で胸がいっぱいになる .

『次は何聞きたい？』

A 「照くんのこと教えて」

『俺のこと？』

A 「うん、どんな人なの？」

もっと知りたかった

照くんのことがもっと知りたい .

『なんか恥ずいけど、俺は ... 』

きっともう私は

照くんと同じ気持ちなんだと思う .

だけどもう少しだけ

あなたのことを教えて下さい .

.