【うた☆プリ】The song of a smiling face

第24話 ページ33

どれくらいたっただろうか


私は薄暗い部屋の中


目が覚めた


あ「ここは……どこ…………」


意識がもうろうとするなか、辺りを見渡してみた


そこは、たくさんの荷物が置いてあり


ホコリがたくさん被っていた


こんな所、早乙女学園にもあったんだ………


でも、もしかしたら早乙女学園じゃないかもしれない……


まず、出口を探さなきゃ


しかし、体を動かすたびに体じゅうに激痛が走る


そういえば、私……バットで………


暗くてあんまり見えないけど


きっとあざだらけなんだろうな


私は、激痛に耐えながら出口を探し始めた


あ「っ……！」


すると、ドアノブのような物が見えた


しかし……


あ「届かない………」


ドアノブから約3m離れたところでそれ以上前に進めなかった


なぜなら、片足を頑丈そうな鎖で繋がれていたのである


この鎖をとるのは無理そうだし……


もう、どうすればいいの…………


((ぐぅ〜〜


あ「お腹空いたな……」


学園の食堂でお昼を食べた以来何も食べてない


もっと食べておけば良かったな


あ「ん？あれは窓……？」


そこにはとても小さな窓があった


しかし、高い所にあったので

外の景色は見れなかったが


外の明るさは分かった


あ「夜…か………」


今は夜中のようだ


なんだか凄く寂しい気持ちになった


もしかしたら、もうみんなと笑いあえないと思うと涙が溢れてくる


一度泣いてしまったからにはもう止まらない


私はずっと泣き続けた


今は人の温もりが欲しいのに


それが無いというのが寂しくて心細くてたまらない


きっと大丈夫、そう自分に言い聞かせ、この夜を過ごした

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