無愛想な君② (ページ36)

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JH side

たまたま用があってスタッフルームに行ったら、Aヌナがいた。

ヌナと話している人も仲が良いスタッフさんだったから、2人に挨拶しに行こうかな～と近寄ってみたものの、2人はすごく深刻そうな表情で、とてもじゃないけど話しかけられなかった。

何かあったのか…？

耳をできる限り2人に集中させる。

「また夜中にチャイム鳴らされて、おまけに今回はこんな手紙も…」

夜中にチャイム？手紙？
ってか、「また」ってなに………

Aヌナに何かあったのかな…

モヤモヤしながら練習室に帰ると、俺の浮かない表情を心配してか、ナムジュンがすぐさま隣に座ってきた。

RM「どうした？」

JH「実は、さっきスタッフルームにAヌナがいたんだけど…」

スタッフルームで聞いた事を話すと、ナムジュンも眉間に皺を寄せる。

RM「嫌がらせされてるってこと？」

JH「はっきりは聞こえなかったけど、そうなのかも」

RM「だから最近目の下にクマできてたのか」

「お疲れ様でーす。遅くなりました」

ジャージに着替えたAヌナがキャップを深くかぶって練習室に入ってきた。

Aヌナの表情を確かめようにも、これじゃ見えない。

さっきの事を聞くことなく、練習がスタートした。

今日でステージの振り落としは終わるみたいだ。
汗だくになりながら踊った後、クールダウンをする。

今がチャンスかも…

ナムジュンと目配せして、Aヌナの所に行く。

JH「ヌナ…今日スタッフルームで話してるの聞こえちゃったんだけど…嫌がらせされてるの？」

JN「え！？」

俺の問いかけに反応したのはヌナではなくて、ジニヒョン。遠くにいたのに、よく聞こえたな(笑)

凄い勢いで俺たちの所に駆け寄ってくる。

JN「なに？嫌がらせ！？どんな！？」

「夜中にピンポンダッシュする人がいるだけ。ただの悪戯だよ」

RM「充分、悪質じゃない！？」

「大丈夫だって～」

そう呑気に手をヒラヒラさせるAヌナ。

やっぱり、強がっちゃって………

ヌナの部屋番号がバレてるってこと？
俺たちのサセンのしわざ？

そんなことを考えていると、Aヌナの被っているキャップが一瞬にしてなくなった。

「ちょ…なに？」

Aヌナの後ろには、これまたすっごい顔をしたユンギヒョンが立っていた。