無愛想な君② (ページ26)

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「うーん…あれ、ここどこ…」

身体が痛くて起きると、自分がいるのは普段朝見る風景とは違う場所だった。

そして、横にいるのはスヤスヤ眠るジョングク。
反対側にはジミン。
足元にはジン。

「…………」

どうやらここは、防弾少年団の宿舎のようだ。

なんでここにいるんだ？
いくら頭を動かしても、答えが出てこない。

覚えているのはテレビ局でチャニョルとベクとジョンインと会って、パフォーマンスをして、皆んなと焼肉を食べに行って…

そこからの記憶がない。

ズキズキ頭が痛む。あ、私お酒飲んじゃったのか…

私は死ぬほどお酒が弱い。

と言っても、一口二口くらいなら平気なんだけど。

あ～この状況…何もやらかしてないと良いな…

JK「ん…あ、Aヌナ…おはよう。」

横で寝ていたジョングクがまだ開けきれていない目を擦りながら起き上がる。

「おはよう…んぐっ」

ジョングクはしばらく私の顔を見つめた後、真顔で袖を使ってゴシゴシ私の口を擦り始めた。

なに？ヨダレでもついてた！？

あまりにもゴシゴシされるので、流石に痛くなってきた。

「ちょっと！痛いってば！！なに？」

JK「…覚えてないの？少しも？まったく？」

「うん、まったく…」

JK「俺のダンス褒めてくれたじゃん。好きになっちゃうかもって言ってたじゃん！！」

「え、私そんなこと言ったの…大変申し訳ないけど、記憶がない」

JK「もー！！最悪！！」

「いやいや、ダンスがかっこよかったのは事実だよ？」

JN「うるさいなぁ…朝からそんな騒いでどうしたの？」

JM「おはよう…」

JK「ちょっと、ジミニヒョン！Aヌナ昨日の記憶全くないらしいです！最悪ですよね！」

JM「あんなにグクとイチャイチャしてたのに？」

「イチャイチャ！？」

JN「そう！しかも、その後、テヒョナと…俺の口からは言えない…」

「え、そんな酷いことしたの？教えて？」

JK「だめ！ヌナはもう知らなくて良いから！今度からお酒飲むの禁止ね！！！」

「なんでー」

凄く気になるんだけどジミンもジンも、その後に起きたナムジュも苦笑いだけで、何も教えてくれなかった。