無愛想な君② (ページ18)

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ベク「Aは昔、2年ほどSM専属のダンサーをしていたんだ。その当時、俺たちはまだ練習生だったんだけど、同世代ということもあって親しくしていた。

ほら、A気取らないでしょ？それが居心地よくて。

俺たちがデビューした時も、一緒に泣いて喜んでくれた。

Aは努力家で、練習生に混じってダンスの練習を沢山したし、先輩方やスタッフさんにもいろいろ聞いて、どんどん実力を上げていった。
振付師さんのアシスタントをするまでに。

けど、それを良く思わない人がいたんだ。

その人は女のダンサーで、まぁ権力を持っていたんですよ。

俺たちや先輩方と仲良くしたり、どんどん実力を上げていくAが気に食わなかったのか、ある事ない事噂を流したり、嫌がらせをしたり、簡単に言うとAをイジメていた。

どんどん様子がおかしくなっていくAに気づいてはいたけど、俺たちもちゃんと話しを聞いてあげられなくて…

そうこうしているうちに、Aは姿を消した。
誰にも何も言わずに。

後からAと仲が良かった振付師さんに、事務所を辞めてアメリカに留学した事を聞いたんだ。

何度あいつに連絡しても一度「ごめん」と送ってきただけで、返事もよこさないんだよ、あいつ。

でも、ずっとAの事を忘れられなくて。噂で韓国に帰ってきてるって聞いてから探しまくった。
で、Vがヒントをくれて、つい先日再会したってわけ」

V「じゃあ、ベッキョニヒョンはAヌナの事を知っててあのサインを書くって言ってくれたんですか？」

JN「だから連絡先を書いたメモをアルバムに挟んだんだ」

V「え？」

ベク「……なんでジンくんがそれを知ってるかはわからないけど…Aにはこれ以上近づかないでね」

RM「どういう意味ですか？」

ベク「そのままの意味だよ。Aが前みたく傷つくのは見たくない。君たちは今人気絶頂なわけだし。」

チャニョル「でも、まぁ今は君たちの事務所にいるからね。Aのことはよろしく頼むよ。ただ、契約が切れたらこっちに戻ってきてもらう。」