無愛想な君② (ページ17)

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JM side

リハーサルの為にステージに向かう。

俺たちのパフォーマンスは、Aヌナのダンスソロから始まる。

Aヌナはキラキラした黒いスカーフを口元に巻いていて、見えるのは目元だけだ。

それだけなのに、存在感はバツグン。

曲終盤になるとジョングクがゆっくりとAヌナの元へと歩いて行く。
Aヌナと踊れるなんて、羨ましい。

最後の密着する場面はなんだかぎこちない気がするけど、他は完璧だ。

俺たちもカメラワークなどを確認して、廊下を歩いていると背後から大きな声が聞こえた。

チャニョル「みーつけた！！A！！！」

Aヌナの方を見ると目を大きく開いてナムジュニヒョンの後ろに隠れている。

チャニョル「あれ？なんで隠れるんだよ～久しぶりの再会だっていうのに！！」

そう言うと、ぐいぐいAヌナの事を引っ張り出すチャニョルさん。

「ちょっと！痛い痛い！！チャニョル離してって！」

え…知り合いなの！？

ベク「おい！暴走するな！！みなさんびっくりしてるだろ！！すみませんね～急に。おい、A、いい加減観念しろ」

ベッキョニヒョンも登場。ますます意味がわからない。

「わかった…久しぶり…ぐへっ」

チャニョル「元気だったか？まったく俺からの連絡無視しやがってー！！あれ、お前また背伸びだ？」

「黙れ」

チャニョル「ははっ！Aに怒られたの久しぶりだ～！！今はそれさえも嬉しいー！」

RM「あ、あのチャニョルヒョン、Aヌナ白目むいてます！」

チャニョル「あ、ごめん、つい嬉しくて」

チャニョルヒョンの長い腕から解放されると、Aヌナは床に崩れ落ちた。

JM「大丈夫？え、」

差し出した手はAヌナに届かなかった。

カイ「Aヌナ。」

「っジョンイナ」

まるで俺たちなんていないかのようにAヌナの事をまっすぐ見つめ、手を取るジョンインヒョン。

カイ「ちょっとAヌナ借りる」

「うわっ、ちょっと！！」

次の瞬間、ジョンインヒョンはヌナの手を引っ張って、どんどん歩いて行ってしまった。

チャニョル「あらあら…ジョンイナにもばれちゃったか…」

ベク「お前がキャンキャン騒ぐからだろ」

チャニョル「だって！久しぶりに会ったから！」

SG「もうそろそろ、どういうことか教えてくれませんかね？Aとの関係」

イラついたようなユンギヒョンの言葉に、全員の空気が固まった。