無愛想な君② (ページ1)

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SG「おい！A！大丈夫か！」

汗だくで倒れているAの顔は真っ青だ。

SG「A！！！」

「何？」

SG「うわぁ！！起きた！！！」

それまで俺が何度呼んでも起きなかったのに…
なんだよ！！

まじで、心臓止まるかと思った…

「やばっ、こんな時間？あれ？ユンギはどうしたの？ご飯食べに行ったんじゃなかったっけ？」

え、待って、何なのこいつ…

SG「お前こそ、こんな時間まで何やってんだよ！ってか大丈夫なのか？倒れたんじゃないの？」

「練習してたんだけど、ちょっとバテて寝転んでたらそのまま寝ちゃったみたい。驚かせてごめん」

18時に終わった練習。今は22時半。
あれからずーっと踊ってたのかよ。グレーのTシャツは色が変わるくらい汗でびっしょりだ。

気づいたら寝てたって…どんだけ。

SG「飯は？食べたのか？顔色悪い。貧血なんじゃないの？」

「食べたよ。大丈夫。心配かけてごめん。大丈夫だから」

俺の心配に反してヘラヘラ笑いながら汗を拭いて、また曲を流そうとするA。

SG「もう止めろ。そんな状態で踊ったら死ぬ」

「大丈夫だって」

SG「どこが？今日だって少し間違っただけだろ？明日にしたら？」

「ダメなんだって！私が教える立場なのにこんな状態だったら。あと1時間で帰るから」

こんなに声を荒げるAを初めてみた。いや、正確には2回目かもしれないけど…

いったい何に焦ってるんだ？

今のAは明らかに限界を超えてる。

SG「悪いけど、今は雇ってる側として言うが…練習止めろ。今倒れられたら困る」

「……わかった」

やっと帰る準備を始めたA。チラッと見えた横顔は悔しさでいっぱいだった。

SG「送ってく」

「1人で帰れる」

まだ言うか…

SG「A」

「わかったっ」

俺の圧に負けたAと一緒に駐車場へ行く。

マネヒョンは驚いていたけど、「練習室にいた」とだけ伝えると何も聞かず「任せなさーい」と車のエンジンをかけた。

車に乗り込むと、Aは「すみません」と言って窓の外を見続けていた。

「ユンギ、」

SG「ん？」

「ごめんね。あと、ありがとう」

SG「おう。俺も言い過ぎた」

実は大丈夫なのかもしれないけど、今日はどうしても普段のAとは違う気がしてならなかった。

いったいAは何に焦って悩んでいるんだ…