無愛想な君 (ページ47)

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JH「えーヌナ！もう帰っちゃうの！？」

「もう日付変わっちゃうし…」

V「泊まってけば良いじゃーん！」

「それは無理かな」

RM「お前らー！ヌナを困らせるな！！」

JM「Aヌナ、ダメかな…？」

「………」

V「あ！揺らいでるでしょ！ジミナ、もっと行けー！」

ジミンに可愛くお願いされちゃったら、そりゃ断りづらくなっちゃうけど、後ろ髪を引かれながらも宿舎を後にする。

JK「ヌナ！！送って行きますよ！」

エレベーターを待っていると、グクが走ってきた。

「いや、いいよ。家目の前だし。それに、まだ病み上がりなんだから休んでな」

JK「俺ならもう大丈夫です。それに、また不審者が出たらどうするの？家特定されてたらいつ襲われるかわからないし。というか、もう引っ越した方が良いんじゃないかな。宿舎に部屋空いてますよ。マネヒョンとPDニムに相談してみましょう」

なんだか説教されてるし良からぬ方向に話が進みそうだ。グクもなかなか折れないので、送ってもらうことにした。

JK「Aヌナ、今日はありがとうございました。おかけで復活しました！」

すっかり顔色が戻ったジョングクは、目を垂れ目にして笑う。
こっちまで笑顔になっちゃうな。

JK「あーもう着いちゃった…」

「まぁ、目の前だしね」

JK「Aヌナ、またダンス練習付き合ってくれる？そのー、みんなでやった後とか…」

「うん、良いよ。でも、約束ね。無理はしないこと」

JK「はい！！」

「じゃ、送ってくれてありがとね。おやみなさい」

ジョングクは私が見えなくなるまで手を振ってくれていた。なんて良い子なんだ…

癒された所で部屋に入り無造作に鞄を置くと、バサッと何かが飛び出した。

あ、EXOのアルバム…

ベクはどこまで気づいているんだろう。

私が韓国に来てこの業界に関わった時点で、いつかは会うことになるだろうとは思っていたけど。
まだ、私は心の準備ができていない。

アルバムを拾い上げるとヒラリと白い紙が落ちた。

『Aへ。xxx-xxxx-xxxx 絶対連絡しろ。ベクヒョン』

まじか…完全に私だってバレてるじゃん。

どうしよう。連絡した所で何と言おう。

けど、ここで連絡しなかったら、本当に彼らとは関係が切れるだろうな…

スマホの前からしばらく動けなかった。