無愛想な君 (ページ46)

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JN side

JH「ヌナお酒飲みますか？」

V「いぇーい！！飲もう飲もう！！」

「いや、私はいい…」

JH「そんなこと言わずに！！」

「じゃあ、ちょっとだけ…」

RM「明日も仕事だからな～ほどほどに…」

食事も楽しく進みお酒も登場。みんなAが宿舎にいることが嬉しいのかテンション高め。

V「ねぇーヌナ～もっと話そうよぉ～」

酔ってるのか、酔っているフリなのかはわからないけど、お酒が入っていることを良いことにAの肩に頭を置いて甘えるテヒョン。

そんなテヒョナの甘えん坊モードにブレることなく、Aは眉間に皺を寄せて鬱陶しそうにしている。

普通なら喜ぶやつだよ？
ここまで来たら、Aのメンタル尊敬するわ

ふと目に入ったベクヒョン先輩のサインが入っているというEXOのアルバム。

中身はどうなってるんだろう。

JN「これ見ても良い？」

「いいよ」

アルバムを開くと、EXO先輩のかっこいい姿がたくさん。男の俺でも惚れちゃいそう。

なるほど、こういう表情をすると良いのか…

あ、ベクヒョン先輩だ。

あれ、なんだ、この紙…

『Aへ。xxx-xxxx-xxxx 絶対連絡しろ。ベクヒョン』

これ、ベクヒョンさんの携帯番号だよな？嘘だろ？なに、ベクヒョンさん、ペンにサインだけじゃなく電話番号まで教えてくれるの？

一瞬、Aをどうする気だと怒りが湧いたけど、
落ち着いて考えてみたら呼び捨てにしてるし、まるでAのこと知ってるみたいな書き方だ。

もしかして、知り合いだからEXOペンなのか聞いた時に微妙な反応だったの…？

Aに聞こうにもホソギとテヒョンに絡まれてる姿を見たら、今は無理そうだ。

よく考えたら、俺たちはAについて知らないことが多すぎる。

知っているのは

日本出身だということ。韓国に住んでいたということ。アメリカにダンス留学をしていたということ。

こうやって毎日俺たちのためにパフォーマンスを考えたり、練習に付き合ってくれているけど、恋人だっているかもしれないし、年齢的に結婚だってしててもおかしくない。

それに、あのメッセージ……

ベクヒョン先輩との関係は？

謎だらけ。

聞きたいことが山積みだけど、Aとは少しずつ時間をかけて距離を詰めていかなければならないような気がする。

いきなりいろいろ聞いても、逆に心を閉ざしてしまいそうだ。

モヤモヤするまま、アルバムを閉じた。