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ベクヒョン side
予定通り、仕事終わりにチャニョルと2人で防弾少年団の事務所に向かった。
一応、変装してきた。でも、彼らのペンらしき人もパラパラと事務所前にいるから下手に近寄れない。
少し離れた所にあるビルの陰から入り口を観察していたけど、出入りする人達の中にAらしき人は見つけられなかった。
チャニョル「なんか、馬鹿らしくなってきた…この距離だったら顔見えないし」
ベク「だな〜帰るか」
作戦失敗。なんでこんな事してるんだろうという恥ずかしさと、こんな事でもしないとAと会えないもどかしさに一気にテンションが下がる。
帰ってやけ酒だ。
10分ほど歩いたところにあるコンビニに寄って物色中。
チャニョル「なぁ、あの人…Aに似てる」
ベク「あの背高い人？違うだろ。Aはもっと髪長かった」
チャニョル「でも、顔は似てた…」
何度も彼女の方をチラチラ見るチャニョル。
そんなにAに似てるのか？
商品を見る振りをしてその女性の顔を除いてみる。
うわ、確かに似てる…
あっと思った時には何かを察知したかのようにレジに向かっていて、会計を済ませると急ぎ足でコンビニから出てってしまった。
急いで後を追うと、Aらしき人はチラッとこちらを気にしながら歩いている。
この人、俺たちが着けてることに気づいてるな…
今すぐにでも話しかけたいけど、自分たちの顔が世間に知られている分なかなか行動に移せない。
結局、「Aらしき人」はあるアパートの前に来ると、急ぎ足で中に入っていってしまった。
ベク「話しかけられなかった…」
チャニョル「いや、Aかどうかも確信持てないし。違ったら違ったで大変なことになるし。慎重に行こう。でも、可能性はあるかもな。あの人めっちゃお菓子買ってたし」
そうそう。Aは生粋のお菓子好き。
よく練習終わりにコンビニ行ってこれが良いあれが良いと食べ比べして盛り上がったっけ。
今回は作戦失敗。
まぁ、収穫はあったけど。
とりあえず、Aはちゃんと生きているっぽい。
よし、また作戦会議だな…
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作者名：あんこ | 作成日時：2018年6月24日 23時
