無愛想な君 (ページ38)

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JK「着替えたい」

「じゃあ、部屋出てるわ」

JK「んー、手伝ってくれる？」

「はぁ？何を言ってんの。着替えくらい自分でできるでしょ。5歳も年下の男子の裸を見る趣味はない」

JK「でも、体上手く動かないし…」

どうやら、私はグクのしょんぼり顔に弱いようだ。

指定された引き出しから適当にTシャツを出す。
振り返るとグクは既に上半身裸。

汗でひっつく背中にたごまっているTシャツを直す。

勝手に視界に入ってくる鍛えられた身体。
腹筋割れてる…すごっ。

JK「そんなに見られたら恥ずかしい(笑)」

「あ、ごめん」

JK「Aヌナ、顔真っ赤だよ？」

「うるさいっ」

JK「あははっヌナ可愛い！」

なんだ、元気じゃん。からかってくるグクは復活したら練習を鬼メニューにするとして…
もう14時過ぎだし、昼食にするか。

グクの分のスープと自分の食べかけを持ってきて、ベットの横で食べる。

薬を飲ませて、食器を片付けに部屋を出ようとすると、服を掴まれた。

JK「まだ眠くないし…片付け後で良いから、おしゃべりしよう」

しょうがない。

JK「韓国の生活どう？楽しい？」

「うん、楽しいよ。みんなに良くしてもらってるし。それに、パフォーマンスの質が高くて毎日刺激もらいまくり」

JK「わーい！でもさ、歌謡祭終わったら日本に帰っちゃうんでしょ？」

「うん。一応3ヶ月の契約だからね。でも、そこから上手く他のお仕事に繋がったら、韓国と日本を行き来して仕事していきたいなとは思ってる」

JK「本当？じゃあ、PDニムに激推ししとくね。せっかく仲良くなったんだしさ。俺たちだってヌナとの練習が良い刺激になってるし、それに、ヌナの作る振り好きだから」

「なにより、その言葉が嬉しいわ～」

思わずグクの頭を撫でると嬉しそうにくしゃっと笑う。

最初は自分を受け入れてもらえるか、すっごく不安だった。だけど、「振りが好きだ」と言ってもらえて、どんな言葉より嬉しい。

「ふわぁ～眠くなってきた…」

ベットによしかかると一気に睡魔が襲ってくる。

JK「ヌナ寝ちゃうの？まぁ…Aヌナだって疲れてるよね。」

ジョングクの優しい声と頭を撫でる感触が気持ち良くて、眠りについた。