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メンバーが仕事に行き、一気に静まった宿舎。
はぁ、ここは毎朝こんな感じなのか…
JK「いつまで玄関に突っ立ってるんですか?」
振り返るとご機嫌ななめのジョングク。
ちょっと前まで私を避けるようにしてたのに、急に話しかけてくるようになって、今度は怒ってる。
どうしたものか…
「ごめん。体調どう?熱は?」
JK「熱なんかないですよ」
「本当?ちゃんと計った?」
JK「子どもじゃないんだから触らないでくださいっ」
「…………そうだよね、やりすぎた。ごめん」
おでこに触れると払われた私の手。
ついつい触ってしまったけど、そんなに親しいわけじゃないのに、勝手に触るなんて嫌だよね…
JK「あーもう!!こっち来て!!」
今度は腕を引っ張られて、リビングのソファに座るよう促された。
何に怒っているのか…どう話を切り出したら良いかわからず、沈黙。
気まずい沈黙を破ったのは、ジョングクの方だった。
JK「で、本当にユンギヒョンとは何もないんですか?」
「ないよ」
JK「本当に?なら、なんで顔赤くなってたの?腕掴まれただけでそうなる?どんだけ純粋なんですか、Aヌナは」
あーまだユンギとのことで怒ってるのか。
メンバーと熱愛なんかされたら困るもんね。
そんなつもりないけど。
プンスカ怒るジョングク。これは正直に話した方が良いか…ごめんね、ユンギ。
「ユンギを起こしに行ったの。そしたら寝ぼけてて、彼女と勘違いしたのかわかんないけど、手引っ張られてベットにダイブしたってわけ」
JK「ベットにダイブ!?ということは、一緒に寝たんですか?」
「いや、ほんの一瞬の出来事。こっちは逃げるのに必死。そりゃ、いきなり男の人に抱きしめられたら顔も赤くなるでしょ」
JK「抱きしめられる…?ユンギヒョン、帰ってきたらボコボコに…」
「え、こわ」
JK「Aヌナもですよ!!男の部屋に軽々しく入ってはいけません!!男はオオカミなんですよ?」
「そうだよね。ごめん。でも、今もダメか。グクと2人っきりだしね。まずいね」
JK「!?俺は良いんです!!狼じゃないので!筋肉うさぎですから!!」
「筋肉うさぎ…?」
青白い顔を真っ赤にさせて怒っているグク。
これじゃあ看病どころか、悪化させてしまってるような気がするんですけど。
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作者名:あんこ | 作成日時:2018年6月24日 23時