無愛想な君 (ページ21)

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V「うんま～！」

「口にあったみたいで良かった。」

ちらっとヌナの方を見たら嬉しそうにニコニコ笑っていた。

練習の時はあまり笑顔を見せないけど、少しキリッとした目が笑うと可愛いんだよね。

V「そういえば、俺たちのアルバム沢山あったけど、あれどうしたの？事務所からもらったの？」

「いや、自分で買った」

V「え？」

事務所に言ったらいくらでも貰えるはずなのに…

「振りを作るにはグループの世界観とかを勉強しなきゃと思ってね。どの曲もかっこよくて、何回も聞いたよ」

V「どの曲が好き？」

「DOPEかな～あれ出勤する時にいつも聞いてる。ダンスもかっこ良いよね」

V「あの曲MVでコスプレしてるんだよ。」

「うん、みたみた。」

V「誰がかっこよかった？」

「Vだよ」という言葉を予想してわくわく半分、ドキドキ半分。

「う～ん。グクかな？警官コスプレやばかった」

がーん。俺じゃないのかよ～地味にショック。

「あ、でもVコナンくんだっけ？あの可愛い格好でガツガツ踊るのもかっこよかった」

V「え…」

味噌汁を豪快に飲みながらサラッと言ってしまうAヌナ。マジで嬉しいんですけど…

これが俗に言うツンデレですか。

それから俺が一方的にメンバーのこととか最近みた映画の話をしてAヌナは笑ったり、最後まで話を聞いてくれた。

そしてら気づくと目が重くなってきて…

「V、Vくーん、もうそろそろ起きてー」

V「ん、あれ、寝ちゃってた？」

「うん、気持ち良さそうに。もうそろそろ帰った方が良いんじゃない？さっきからスマホ鳴ってるし」

正直このまま泊まっていきたい。さすがにダメか。

「これ持ってく？肉じゃが気合い入れて作りすぎちゃって。1人じゃ食べきれないから、Vも手伝ってくれると助かる。もちろん、無理しなくても良いけど…」

V「いる！いるよ！ちょうだい！」

Aヌナの味をまた食べられるなんて…
いるに決まってる。

V「また来ても良いかな？」

「うん。なんだかんだ楽しかったし。でも、今度は前もって言ってくれると嬉しいかな～」

V「じゃあ、連絡先教えてよ！」

「うーん…ま、いっか。はい」

Aヌナの連絡先ゲット～！それだけで、気分うきうき！

大丈夫と断ったけど、一緒に1階まで降りて見送りをしてくれた。ちゃんとしてるな～この人は。

明日また会えるのが楽しみだ。