無愛想な君 (ページ19)

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テレビの仕事が思いの外早く終わって、夜はゆっくりできそうだ。

ユンギヒョン、ナムヒョン、グクは別の番組収録があるみたい。ジニヒョン、ホビヒョン、ジミニはそれぞれ友達と会うみたいだ。
俺も友達に連絡したけど、皆んな仕事みたいで捕まらなかった。

宿舎に1人は嫌だなー

あ、良いこと思いついた！

V「すみません、Aヌナの部屋番号ってわかりますか？」

スタッフ「わかりますけど…どうしました？」

V「実はAヌナ、練習室に忘れ物してしまったようで、届けたいんです。きっと大切なものだから。家は向かえなのでわなるんですけど」

スタッフ「そうでしたか。302号室です。よろしくお伝えください」

V「ありがとうございます！」

意外とすんなり部屋番号を教えてもらえた。
きっと俺のこと信頼してるからだと思うし、忘れ物届けるっていうのも、本当だし。

事務所のどこにもいなかったから、きっともう家に帰っているはず！
Aヌナに遊んでもらおう！

ピンポーン

あれ、まだ帰ってないの…？まじか～
こんなことなら連絡先聞いとけば良かったな。

時計を見ると19時ちょっと過ぎ。もう少し待ってみるか…

「え、なんでいるのかな…？」

顔を上げると両手に買い物袋を持ったAヌナ。

白いTシャツをused風のジーンズにインしていつもの丸眼鏡。うん。今日もかっこいい。

すっごく嫌な顔をしていたけど、なんとか部屋に入れてもらった。

へへっメンバーで俺が初めて～！

V「うわぁ…何もないね」

1LDKの部屋はとっても広い。いや、あまりにも物がなくてそう感じるだけかも。

リビングにはソファ、テレビ、テーブルしかなくて、俺が想像していた女の子感溢れるクッションだとか、ぬいぐるみだとかは１つも見当たらない。

「3ヶ月しかいない予定だからね…」

あ、そうか。そういう契約なんだっけ。

正直まだAヌナのことはよく知らない。
けど、たった3ヶ月しか一緒にいられないと思うと寂しい。この時間も刻一刻と3ヶ月のカウントダウンが進んでいるんだよね…

V「うちの事務所と契約しちゃえば良いのに」

そうしたらずっと一緒にいられるでしょ？いつでも会える。

ヌナから返事はなくて、話を晒されてしまった。

帰ってほしいオーラがはんぱなかったけど、なんととご飯を作ってくれることに。

ヌナはきっと年下からの甘えに弱いんだろうな。

良いこと知った！！